【痛恨送球ミス】門脇誠、扱いが違いすぎる

巨人の田中将大が199勝目をかけて先発した8月13日の対中日戦(東京ドーム)。5回表一死一塁、中日・山本泰寛の二ゴロを処理した門脇誠は、併殺を狙って二塁へ送球。しかしボールは大きく逸れて三塁側ファウルグラウンドを転がり、一走・岡林勇希が一気にホームイン。これで3-1と巨人のリードは2点となり、田中の調子を明らかに狂わせた。
ラジオ解説の真中満氏は「門脇が慌てましたね。レフトのキャベッジのカバーも間に合ったはず」と判断と連携ミスを指摘。さらにテレビ解説をしていた谷繁元信氏も「この守備は雑。投げる方を見ていない」と厳しく批評した。直後、田中は適時二塁打と中前打を浴び同点に追いつかれ、7日のヤクルト戦に続き、味方の失策が絡んで自責点0ながら勝利を逃した。
この日の門脇は打撃面でも好機を逃し、ファンからは「二軍降格でもいい」「もう二塁は守らせるな」といった厳しい声が続出。遊撃では昨季、守備指標のUZRが5.3でリーグ2位の堅守を誇った一方、二塁では経験不足が露呈。併殺時の入り方や送球角度の違いに適応できず、動きに迷いが見える。
そもそも門脇の二塁起用は、吉川尚輝の腰痛による離脱が発端だった。空席を埋めるため急きょ回されたが、不慣れが失策として顕在化してしまった。
そもそも、守備適性が高いとは言えない門脇を二塁に据えたのは阿部慎之助監督の判断だ。泉口友汰にはスリーバント失敗で懲罰交代を命じる一方、門脇は最後まで出場させ、この対応差に「扱いが違い過ぎる」との声も上がる。そんなあたりが、今回の門脇への批判をヒートアップさせているのかもしれない。
遊撃では安定感を見せる門脇だが、二塁では不安が目立つ。この落差は個人の課題だけでなく、首脳陣の起用方針の問題にも直結する。果たして阿部監督は、吉川が戻るまで打率2割1分の門脇を二塁で使い続けるのか、注目だとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部