2025/8/18 15:27

7月は3.7%、8月は3.5%→3.9%...かつての『人気番組』とは思えない

夕日

「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(日本テレビ系)の視聴率低迷が、深刻化している。7月から8月の個人視聴率を見ると、7月26日は3.7%(ビデオリサーチ調べ、関東。以下同)、8月2日が3.5%、8月9日は3.9%と、かつての人気番組とは思えない数字が続いている。

最大の要因は今年4月に断行された、水曜夜8時から土曜夜8時への枠移動だ。水曜夜は比較的競合が少ない「穴場枠」だったが、土曜夜8時台は各局が力を入れる激戦区。特にNHK「ブラタモリ」は安定して4~6%台を維持し、「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(テレビ朝日系)は、8月9日に5.3%を記録。
視聴者の選択肢が格段に増えた結果、「笑ってコラえて!」は埋もれてしまっているようだ。

番組内容面の問題も深刻だ。かつて佐藤栞里というニュースターを生み出した「朝までハシゴの旅」のような人気コーナーが、長らく生まれていない。ほかにも、待ち合わせの相手が誰かなのかを見る「待ち合わせの旅」や、結婚式を行うカップルを見つけ、その人生をドラマ化する「結婚式の旅」などあるが、結局はそのローテーションだけで、大きなムーブメントを作っていない。視聴者にとって「見なければならない理由」が薄れているのだ。
 
かつて土曜夜8時台といえば「8時だョ!全員集合」(TBS系)と「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)の視聴率争いをはじめとする、王道バラエティーの激戦区だった。
だが今や「ブラタモリ」や「博士ちゃん」のような知識・教養系番組が好まれる傾向にある。となれば、バラエティー色の強い「笑ってコラえて!」は、この時間帯のニーズとミスマッチを起こしている可能性が高い。
 
かといって何をすべきなのかと、スタッフは手をこまねいているのではないか。テコ入れなど試行錯誤は重ねているようだが、このままでは1996年にスタートし、約30年も愛され続けた名番組が、静かに幕を閉じる日が訪れるかもしれないとアサ芸プラスは報じている。

「笑ってコラえて!」悲惨な視聴率を招いた「ミスマッチ放送枠へ移動」と黄金時代の終焉 | アサ芸プラス「笑ってコラえて!」悲惨な視聴率を招いた「ミスマッチ放送枠へ移動」と黄金時代の終焉 | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部