『パ・リーグ』監督、2度目の即解任か「とにかく口を出すオーナー」

パ・リーグのBクラスに甘んじている楽天・三木肇監督の周囲が、きな臭くなっている。楽天は8月26日のソフトバンク戦に10対3と完勝したが勝率5割を割り込み、クライマックス・シリーズに出場できる3位以内を確保できていない。2021年シーズン以来となるAクラス入りができるかは、微妙な状況になってきている。
そこで早くも騒がれ始めているのが、三木監督の去就問題だ。パ・リーグを中心に取材する遊軍記者が、厳しい内情を明かす。
「三木監督の契約年数が何年かは、正式に発表にはなっていないのですが、なにしろ楽天ですからね。今江敏晃前監督は複数年契約を球団と交わしていたのに、1
年で解雇されている。2005年の球団誕生以降、このチームで3年以上、指揮を執ったのは野村克也と星野仙一、石井一久GMの3人しかいません。ほとんどの監督が1年か2年でクビ。梨田昌孝元監督なんかは2017年に3位になったのに、翌年は指揮を執らせてもらえなかった。三木監督も来季はどうなるか分かりません」
三木監督は2020年にも監督の座にあったが4位で終わると、即座にクビになった。その後は2軍監督として球団に残り、再登板のチャンスをつかんでいる。
「楽天においては全て、三木谷浩史オーナーの独断で決まる傾向がある。今季もオーナー恒例の強権発動があってもおかしくありません」(前出・遊軍記者)
プロ野球界にはこれまで、様々なタイプのオーナーが存在したが、三木谷オーナーはとにかく口を出すタイプ。以前は金も出していたが、最近では本体の携帯電話事業の余波を受け、ここ数年は潤沢な資金がない。
球団関係者がため息をつきながら言う。
「石井GMにも問題がありますね。本来ならばオーナーと現場のクッションになる役目もあるのですが、オーナーに唯々諾々と従うばかりのイエスマン。企業人としては間違ってはいないかもしれないが、時にはチーム強化のためオーナーに意見し、説得しなければいけないのに…」
楽天が優勝したのは星野政権下、2013年の一度きりで、Aクラスを確保するのはまれだ。強いチームを作るためには、腰を据えることも必要になる。指揮官を気まぐれにコロコロと代えていては、球団としての姿勢が疑われる。三木監督の去就が注目されるゆえんであるとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部