また消える...『JR』引退か

JR東日本は現在、所属の機関車を次々と「引退」させている。古くからある機関車を「E493系電車」や「GV-E197系気動車」に置き換えることで、運転士やメンテナンスなどのコストを抑えるのがその狙いだ。
昨年秋には高崎支社に配置されていた「EF64形電気機関車」と「EF65形電気機関車」「DD51形ディーゼル機関車」が引退。どれも名車両だったため、鉄道ファンに大きな衝撃を与えた。この流れはますます加速するとみられているが、その矢先にまたしても、引退する機関車が出そうなのである。
JR東日本は「秋の臨時列車」として「ありがとうEL号」を運行すると発表した。11月24日に長岡と新津の間を2往復する。車両は2機のEL(電気機関車)が12系客車7両を挟む「プッシュプル」。どのELが使われるかは、明らかにされていない。
列車名が「ありがとうEL号」であることと、発表の中に「長年活躍した電気機関車に感謝を込め、長岡駅~新津駅間で臨時列車を運転します」とあることから、この運行を最後に、ELが引退するのではないかというのだ。
はたして使用される電気機関車は何なのか。鉄道ファンの間では様々な予想がある。
「ありがとうEL号」を運行するのは新潟支社であり、おそらくはここに所属する機関車ではないかと思われる。新潟支社にあるのは「EF64形電気機関車」が3機と「EF81方電気機関車」が1機。最も有力なのは、EF64の1030号(写真)と1032号だ。どちらも年内で運用から外れると言われており、「ありがとうEL号」で最後の花道を飾る可能性が高い。
ただし、わずかな望みはあると、鉄道ライターは言うのだ。
「列車名が『さようならEL号』であれば引退は確実ですが、『ありがとうEL号』なので感謝を伝えるだけ、という可能性が、少しですがありますね。もし今回、引退しなくても、近いうちにその日がやってくるわけですが、少しでも長く走ってほしいというのが、素直な気持ちです」
1030号と1032号の最後の勇姿になる可能性が高い「ありがとうEL」運行の日を、楽しみとともに、複雑な気持ちで待つことになるのか…とアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部