2025/8/31 16:32

佐々木麟太郎(20)をドラフト指名へ

野球

巨人が今秋のドラフトで、米スタンフォード大学の佐々木麟太郎内野手指名の方針を固めた。来年5月のNCAAのリーグ戦終了後に契約を目指すが、7月にはMLBのドラフトがあり、争奪戦必至。“令和の江川騒動”に発展する可能性も…。歴史は繰り返すのか⁉(全2回中の1回目)

花巻東高の先輩、ドジャース・大谷翔平の後を追って、昨年9月にスタンフォード大学(米カリフォルニア州)に進学した佐々木麟太郎は、高校歴代最高の140本塁打を記録した左のスラッガー。米留学さえなければ、昨秋のドラフトの超目玉選手だった。

同大は世界大学ランク上位トップ10の常連校。野球ではNCAA(全米大学体育協会)の最高峰、ディビジョン1「アトランティック・コースト・カンファレンス」に所属している。

佐々木はルーキーながら「3番・一塁」を担い、リーグ戦52試合に出場して打率.269、7本塁打、41打点。米メディアでも「オータニを育てた花巻東高校の佐々木洋監督の息子。将来のMLBを担うフレッシュスター」と話題になっている。

この9月から2年目のシーズンを迎えるが、そんな佐々木を巨人が10月23日のドラフトで狙っているというから驚きだ。早くも「令和の江川騒動に発展か」との懸念が広がっている。

この「江川騒動」とは、江川卓氏がドラフト制度の盲点をついて巨人に入団した事件だ。

法大4年のドラフト(1977年)当時は、予備抽選で選択指名順を決定する方式で「一番くじ」を引き当てたのがクラウン(現・西武)。

いの一番で江川氏の交渉権を得たが、巨人志望の江川氏は入団を拒否。翌年ドラフトに期待して浪人、南カリフォルニア大学に短期留学した。

ところが、’78年ドラフト前日の“空白の一日”(当時は前年の交渉権の有効期限は翌年ドラフトの前々日まで)にドラフト外で巨人と電撃契約。

このやり方に球団や読売本社に非難が殺到。巨人は同年ドラフトを急きょ欠席し、交渉権を得た阪神が江川氏を獲得した。

すったもんだは翌’79年のキャンプイン直前まで続き、最終的にエース・小林繁氏との交換トレードという形で巨人入りが決まった。

「今回の佐々木と状況は全く違うが、あの年と似たきな臭さがプンプンする」(当時のスポーツ紙記者)

佐々木に話を戻す。米国の大学に正規進学した選手は、4年制大学の場合は3年以上の在学、または2年以上の在学で21歳以上ならばMLBドラフト(毎年7月に実施)の対象だ。佐々木は4月生まれのため、2026年ドラフトから対象となる。

ややこしいのは、米国の大学に進んだ日本人選手はNPBドラフトでも指名が可能なことだ。

しかし、日米の球界間に明確なルールがなく、日本球界は「MLBドラフトの指名条件を満たした選手がNPBでも指名対象」と解釈。佐々木のドラフトの指名は、MLBドラフトの後の’26年秋解禁と捉えていたと週刊実話WEBは報じている。

“令和の江川騒動”勃発か 巨人が佐々木麟太郎をドラフト指名へ/サマリー|週刊実話WEB“令和の江川騒動”勃発か 巨人が佐々木麟太郎をドラフト指名へ/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部