2025/9/5 10:13
史上初の事態『JRA』7人全滅

来年3月にJRAからデビューする新人騎手が「ゼロ」になることが、9月3日に明らかになった。1982年に千葉県白井市にJRA競馬学校が開校して以来、騎手課程から新人騎手が誕生しないのは史上初の事態だ。
JRA競馬学校は、騎手や厩務員を育成するための教育機関で、騎手課程は全寮制・3年制。毎年10人前後が入学し、体力訓練や乗馬技術の習得、厩舎での実習に加え、厳しい体重管理や公正競馬に関する法律も学ぶ。
しかし、2023年に入学した42期生(男女7人)は、今年8月までに4人が退学、残る3人も留年となり、予定通りに来春デビューできる生徒はゼロとなった。退学理由の多くは体重管理の失敗や怪我による離脱とされるが、一部では「通信機器の使用ルールを守れず退学したケースもある」と報じられている。
JRAは「毎年、新人騎手のデビューを楽しみにしてくださっているファンの期待に応えられず残念。今回の結果を重く受け止めている」とコメント。競馬ライターは「生まれた時からスマホに慣れ親しんだ世代にとって、通信機器の制限は時代に合わないという声もある。一方で、それを納得させられなかった教育体制の責任も大きい」と指摘する。
未来のスター候補生たちがデビュー前に姿を消すのはファンにとっても大きな損失。今後は教育プログラムやルールの在り方を見直し、若手育成の環境改善が求められているとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部