今永(32)、鈴木(31)と共にカブス退団か

早ければ来季終了後、シカゴ・カブスから日本人選手が消滅する可能性が出てきた。カブスには現在、鈴木誠也と今永昇太が所属している。ともに中心選手としてプレーするが、いずれも契約問題を抱えているのだ。メジャーリーグを取材するスポーツライターが「それぞれ事情は違いますが」と前置きして、まず鈴木のケースを説明する。
「来季が5年契約の最終年。通常なら契約延長の話が出始める時期ですが、今のところ、そんなものは出ていないようです。今季の前半戦のような打撃が続いていればよかったのですが、後半戦は急降下。ほぼDH専従なのに、打率が2割5分にも届いていない。にもかかわらず、5年総額8500万ドル(127億5000万円)と高額ですからね。鈴木側がダンピングを受け入れれば契約延長がありうるかもしれませんが、大幅に下げてまでカブスに残る選択肢はないでしょう。このまま残りシーズンやポストシーズンで活躍して、来季も前半戦で存在感を見せつけなければ、5年契約終了後に市場に出ることになります」
先発ローテーション投手としてチームを支える今永も同じ契約問題があるのだが、鈴木のケースとは少し違う。スポーツライターが続ける。
「4年5300万ドル(79億5000万円)で加入しましたが、1年目の大活躍ぶりに『格安すぎる』と言われた。今季も22試合に先発した時点で9勝7敗、防御率3.21と安定した成績を残していますが、実は契約が複雑。球団、今永の双方にオプションがあるからです。今季終了時点で、球団は残りの契約に球団オプションを行使するかどうかを選択しなくてはいけない。カブスがそれを拒否した場合、今度は今永サイドの、2026年の1500万ドル(22億5000万円)というプレーヤーズオプションが発動。2026年終了後に再び、カブス側のオプション発動となるようです」
年齢的には微妙になってくるが、今永の投球スタイルであればまだまだやれる、との評価があり、
「より高額な契約を勝ち取るため、今永サイドが移籍を模索する可能性があります」(前出・スポーツライター)
メジャーリーガーにとって、金額はステータス。球団愛を貫く選手は少ない。場合によっては鈴木、今永の両選手が2026年シーズン後にカブスを去る可能性が高まりつつあるとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部