今年3月の引退発表を撤回「未練を捨てきれず」

アラビアン・ドリームが、悲願の名球会入りのきっかけとなるというのか。
今年3月に引退を表明した元西武・巨人の中島宏之が現役復帰することになった。プレーするのは中東とインド、パキスタンなど南アジアを拠点とし、5チームからなるプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」に所属するミッドイースト・ファルコンズ。本拠地はUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビにあるという。
海外の野球事情に詳しいスポーツライターが、ベースボール・ユナイテッドについて解説する。
「2022年に発足したリーグのレベルは米マイナー下位か、独立リーグ上位ぐらいですかね。ヤンキースで活躍し、8度のオールスターに出場したロビンソン・カノーや、ジャイアンツで3回のワールドシリーズ優勝に貢献したパブロ・サンドバルなどもプレーしているんですよ。彼らの背中を追って、あわよくばMLB、NPB、KBO(韓国リーグ)入りを夢見る若い選手は多いと思います」
同リーグは11月に開幕して約1カ月間、行われる。日本人では川崎宗則、福田秀平、薮田和樹らがロースター入り。平田真吾(元DeNA)や浜矢広大投手(元楽天、DeNA)らも参戦している。
中島の通算安打数は1928で、名球会入りとなる2000安打までわずか72。当然ながら、昨年オフに中日を退団してからも中島は現役にこだわり、移籍先を探していた。しかし声がかからず、現役続行を断念している。とはいえ、野球への未練を捨てきれず、再びプレーすることを決めた。
中島を現役時代からよく知る遊軍記者が語る。
「今回のファルコンズ入りは、プラスの面ばかりです。バリバリのメジャーリーガーだった選手の生の声が聞けるし、場合によっては若手の模範となり、指導に携わることもできる。将来、指導者になった時に、その経験は生かせますからね。その上、あわよくば日本で再びプレーできる可能性も皆無ではない。本人も多少、色気があるでしょうね」
もし中東で爆発的に活躍し、日本球界に復帰するようなことにでもなれば、世の中年男性に多大な勇気を与えることになろうとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部