2025/9/18 12:19

羽生結弦(30)座長のアイスショー、幹部の『パワハラ騒動』

羽生結弦Amazon

羽生結弦が座長を務めるアイスショー『notte stellata』(ノッテステラータ、以下、ノッテ)においてパワハラ騒動が持ち上がっていたという。

 パワハラを指摘されたのは、羽生の信頼も厚い運営幹部A氏。記事によると、A氏はスタッフへの当たりが強く“お前何やってんだよ!”“もう口もききたくない”と吐き捨てるように言ったり、机を叩いたり、時間休日関係なく業務の対応を求めたりしたという。

 そのため2023年の公演後にはノッテ関係者B氏から、ノッテの主催者である日本テレビに対し、「(A氏のパワハラを)調査の上、報告と謝罪」と多額の金銭を求める意見がなされたとのことだ。そもそもA氏は、日本テレビの番組に携わる映像ディレクターでもあるらしい。

 そして問題はここからだ。この意見に対し日本テレビは、24年6月以降にB氏などへのヒアリング調査を実施したが、同年秋に出された結論は「パワハラには該当しない」というものだったからだ。

 「セブン」は、その根拠となった内部資料を入手し、その内容を記載しているが、そこにはB氏本人からだけでなく他関係者からの“Bに対しては酷い。死んじゃうんじゃないかと思った”などとの証言が複数あったという。にもかかわらず、パワハラなしの結論。

 さらに問題だと思うのは、日テレの調査は外部弁護士を複数交えてはいるが、“ノッテを主催する日テレ事業局の部長を中心”に行われたものだということだ。

 つまりノッテの責任者であり、もしパワハラがあったとすれば、その監督責任者として責任を問われかねない人物が調査の中心となっていたわけだ。加えて内部資料にはB氏に対しても業務上の不備を指摘し、A氏を擁護する声もあったというが、それでパワハラを正当化することはできないはずだ。

この一件は、さまざまな問題を孕んでいる。まずノッテは日テレ主催で肝いりのアイスショーだ。そして人気者の羽生だけでなく野村萬斎など著名人もゲストとして出演、このキャスティングにもA氏が関わっているという。

 なによりA氏は羽生の絶大なる信頼を得ていて、その威光を最大限生かしている。さらに今回の問題が “パワハラなし”と認定された後の25年のノッテ公演をBS日テレと日テレプラスが放映、これは“テレビ初放送”だという。つまり日テレにとっても重要イベントということだ。

そして日テレといえば25年6月、TOKIOメンバーの国分太一にコンプライアンス違反があったと発表し、その早急な対応やガバナンスの高さが評価された企業でもある。もちろん、これは24年12月に起こった一連の“中居正広・フジテレビ問題”の教訓を生かしてのものだが、日テレのA氏に対する“パワハラなし”結論は、この中居問題が発覚する以前のことだ。

 なんだかすっきりしない。モヤモヤする。もしこのパワハラ問題が中居問題以降だとしたら、国分問題以降だとしたら、日テレの対応は変わったのではないか――。

 日テレは国分問題に関して外部の有識者で作る「ガバナンス評価委員会」を設置し、7月には「対応は事案に即した適切なものであった」と評価する旨の中間意見書を発表した。国分問題への対処は自信満々な様子だが、しかし、その直前のパワハラ問題はどうだろう。

 そもそも国分問題は自ら公表し評価された日テレだったが、一方、今回のパワハラ疑惑は「セブン」が報じるまで世に知られることはなかった、とサイゾーオンラインが報じている。

羽生結弦、アイスショー運営幹部にパワハラ騒動!主催・日本テレビにモヤモヤするワケ | サイゾーオンライン/視点をリニューアルするニュースサイト羽生結弦、アイスショー運営幹部にパワハラ騒動!主催・日本テレビにモヤモヤするワケ | サイゾーオンライン/視点をリニューアルするニュースサイト

編集者:いまトピ編集部