ついに引退...「私は引退する」晴れやかな表情

MLBの歴史に名を刻んだ左腕が、ついにユニホームを脱ぐ。ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショー投手が9月18日(日本時間19日)、本拠地ドジャースタジアムで引退会見に臨んだ。家族やチームメートが見守る中、「私は引退する。心は穏やかだ」と語り、時折涙をぬぐいながらも晴れやかな表情を浮かべた。
2008年に20歳でメジャーデビューしたカーショーは、11、13、2014年にサイ・ヤング賞を受賞し、14年には投手としては極めて稀少なナ・リーグMVPにも輝いた。今季も20試合に登板して10勝2敗、防御率3.53を記録。7月2日には史上20人目、左腕では4人目となる通算3000奪三振を達成し、オールスターには特別枠で選出されるなど、最後まで第一線で存在感を放った。
過去のインタビューでは「コーチ業は現役と同じように移動が多い。まずは子どもたちと過ごしたい」と語っており、引退後しばらくは家庭を優先する意向を示していた。
一方、日本のファンからは「まだまだやれる」「ぜひ日本で見たい」「黒田が監督ならワンチャンある」といった声も上がっている。その背景には、広島カープで活躍した黒田博樹との絆がある。2008年にドジャースへ移籍した黒田と、新人として昇格したカーショーはキャッチボールの相棒を務めるなど親しい関係を築いた。地元メディアも「黒田から学んだことは大きい」と指摘し、両者の師弟関係は広く知られている。
こうした縁から「黒田が来季カープの監督になればカーショーが広島入りするのでは」「黒田博樹ラインなら何とかなる?」などという期待交じりの声が生まれている。もっともカーショー自身がNPB挑戦に言及したことはなく、現実にはドジャース一筋でキャリアを締めくくったことの重みは大きい。
メジャー屈指の左腕として歴史に名を刻んだカーショー。その引退は米国のみならず日本の野球ファンにとっても大きな出来事であり、黒田との関係があるからこそNPBでの勇姿を望む声が絶えないのも事実。現実にプレーする可能性は低いが、それだけカーショーの存在がファンの心を揺さぶっている証拠だろう。広島ファンの中には「せめて臨時コーチとしてでも来てほしい」という願望もあり、その期待が尽きることはないとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部