『阪神』史上最速の優勝も「お祝いムード一色」ではないワケ

2リーグ制以降では史上最速、2位以下を大きく引き離してセ・リーグ優勝を決めた阪神。しかし「お祝いムード一色」ではなかった。
「クライマックスシリーズ(以下=CS)そのものを見直すべきとの声も高まっています。優勝チームが日本シリーズに進出できない可能性があり、今季もしそうなったら、ペナントレースを行う意味もなくなってしまうと」(在阪記者)
Vチームが日本シリーズに進出できない疑問は、CSが導入された2007年から指摘されていた。
改めてその件が問われているのは、「今年の阪神が強すぎた」ことに尽きる。仮に阪神がCSで敗れることになれば、制度見直しの声はさらに高まるだろう。
「藤川球児監督(45)も、CSを見据えての采配に切り替えました。セットアッパーの石井大智、クローザーの岩崎優を一軍登録から外しています」(同)
CSを見据えて「休養」を与えたわけだ。しかし、優勝後は3勝4敗と低空飛行(18日現在)。無理をする必要はなくなったのだが、打線は大きく入れ替えていない。
1番・近本光司から5番・大山悠輔までのメンバーは不動だが、後半戦でショートのレギュラーを掴んだ熊谷敬宥を休ませ、左翼に中堅クラスをテスト起用している。
しかし、破壊力抜群だった打線は“淡泊”になった。極端な言い方をすれば、ただボールを打ち返しているだけ。ファールで粘り、四球を選んで一気に畳み掛ける恐怖はなくなった。
問題はCSの日程。CSファイナルステージが始まるのは10月15日、つまり、阪神は1カ月以上も「待たされる」ことになる。
台風などがなければ10月2日にペナントレース全日程を終えるが、そこから数えても2週間近く空いてしまう。
選手のモチベーションも気になる。
一例を挙げれば、主砲・佐藤輝明は優勝後のDeNA3連戦では11打席で出塁したのは2回だけ。5三振を喫している。
9月13日の巨人とのレギュラーシーズン最終戦では、久々に阪神らしさをみせて打線がつながり大量10得点をあげたものの、チームは逆転サヨナラ負けを喫している。
阪神が日本シリーズに進めなかったら、一大事だと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部