2025/9/22 14:26
「墓地の周りはクマだらけ」墓地や霊園での接近遭遇に格別の警戒が必要

全国各地の寺の墓地や霊園で、クマの出没が相次いでいるという。9月20日には福島県喜多方市の山里にある墓地で、除草作業をしていた女性がクマに襲われ、「頭部裂創」や「左腕骨折」などの大ケガを負う、痛ましい人身被害が発生。警察や自治体などが、厳重警戒を呼びかける事態となっているようだ。
日本列島にはヒグマ(北海道)とツキノワグマ(本州以南)が生息しているが、クマによる人身被害は9月から11月にかけてピークを迎えると予測されているといい、彼岸の墓参りを10月や11月に予定変更したとしても、墓地や霊園でクマに襲われる危険性は、むしろ高まると考えておかなければならないとのこと。
「夏場は山中にエサが乏しく、クマは飢餓状態に置かれます。その結果、多くのクマがエサを求めて陸続と人里に出没し、人里でのエサ漁りに味をしめた一部のクマは、実りの秋を迎えても人里に留まり続けるわけです」(クマの生態に詳しい動物学者)
その点は墓地や霊園とて例外ではないといい、動物学者は
「多くの場合、墓地や霊園は街中から離れた山間(やまあい)などに立地しており、周囲にはクマの好物である柿や栗などの木が植えられています。中には果物など墓の供え物に執着し、もっぱらこれを狙う個体も報告されている。全国レベルでクマの異常出没が続く今年は、墓地や霊園での接近遭遇に格別の警戒が必要になるでしょう」
と続ける。
墓参りで命を落としたのでは、シャレにもならないといい、自治体が公表している出没情報を必ず確認するなど、できる限りのクマ対策が求められると「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部