『番組』2本、同時期に終了...高視聴率にもかかわらず終了

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが、ぺこぱ・松陰寺太勇と出演しているYouTubeチャンネル「カズレーザーと松陰寺のチルるーム【公式】」(9月22日付)で、自身の“テレビから干された”説について「そんなわけないじゃないですか」と言及している。
情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)を始め、8本のレギュラー番組を抱えてきたカズレーザーだが、9月に「カズレーザーと学ぶ。」(日本テレビ系)と「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日系)の2本が同時期に終了し、その原因について様々な憶測が上がっていた。
この件について、カズレーザーは同チャンネルで、「オレ、番組が2本終わったんですよ」と切り出し、「今、オレ、干されてるらしいんですよ」と言及。松陰寺も“干された説”をネットニュースで読んだといい、カズレーザーは「めっちゃ見るでしょ?今めちゃめちゃ出てんの」とし、「そんなわけないじゃないですか。なぜ(2つの番組が)終わったか? 数字。それ以外の理由ってないじゃないですか。でも、めちゃくちゃそれ(干された説)を信じて、そのことを言ってる人とか、そういうことを動画にして上げてる人もいるじゃないですか」と、真っ向から否定した。
続けて「難しいのが、それに対して(ネット民が)『おかしいよ、カズレーザーを辞めさせるなんて』って、多少、こっち寄り(の意見)だから。オレ、なんとも思ってないのに、勝手に寄ってこないで。オレ、ただ立ってるだけなのに背中を押してくるから。いや、違うのよ。数字(視聴率)が悪かったのよ。勝手なこと言わないでよ」と、一部ユーザーが邪推していることに困惑しているように話した。
しかし、テレビ誌ライターはこんなふうに解説する。
「“干された”との憶測の発端は、8月16日放送の『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレ朝系)での、靖国神社参拝にまつわる池上氏とのやり取りでした。番組MCの池上彰氏がこれを『中国にしてみれば、中国侵略の計画者が靖国神社に祀られている。それを(日本の政治家が)参拝するのは許しがたいという猛反発が起きるんですね』と解説すると、カズレーザーは『アメリカとかにも軍人を祀る墓地はあるじゃないですか。侵略行為をした軍人も祀られているわけですけど、他国がアメリカに対して文句を言うケースはあるのか?』とコメント。
これに池上氏は『日本は(戦争に)負けたわけですから…』とだけ返し、直後にCMを挟む展開になって、これが関係しているのではとネット上で話題になっていたんですが、これはやや過剰な憶測という気がします。ただ、“番組終了の原因は視聴率のみ”との説明にも、若干の矛盾もあります。というのも、『カズレーザーと学ぶ。』は終了前の8月の放送でも、世帯視聴率8.5%、個人視聴率4.6%、コア視聴率2.7%と、平日22時台としてはハイスコア。特に近年のテレビ局が重要視するコア視聴率は、同時間帯の絶対的王者の『報道ステーション』(テレ朝系)とほぼ同じという好調ぶりでしたよ。だからこそ、突然の番組終了発表に対し、“数字以外の何か”が関係しているのでは…との声が出るのも仕方がないでしょうね。
しかも、日テレの編成部長は9月11日の改編説明会で、『カズレーザーと学ぶ。』を終了させた理由について『視聴率だけではなく、色々な面から総合的に判断した』とも説明。カズレーザーとは対照的に“数字以外の理由”を示唆しているようにも聞こえたんですよ」
ちなみに、同時に終了を迎えた「家事ヤロウ!!!」についても、主婦層からの支持は高く、公式インスタグラムには日本の番組史上最多となる約280万人ものフォロワーを抱えていた。これはテレビ離れが進み、YouTubeやSNSに流れた視聴者層を何としても取り返したいと望むテレビ局にとって、新たな解決の糸口になるような人気のあり方だった。
高視聴率にもかかわらず終了となった「カズレーザーと学ぶ。」と、SNSでも“バズる番組”だった「家事ヤロウ!!!」。これらが同時に終わってしまった“真の原因”ははたして…?とアサジョは報じている。
編集者:いまトピ編集部