上沢直之(31)インスタ大荒れ

今季ソフトバンクの優勝で大きな存在感を放ったのが、12勝を挙げた上沢直之だ。22試合に登板し、防御率2.78。堂々とした数字でチームの優勝に貢献したが、グラウンド外では思わぬ被弾を食らっていた。
上沢のインスタグラムのコメント欄には、批判の文字が並ぶ大荒れ模様に。
〈普通は「見返す」じゃなくて恩返しだろう〉
〈まさかの「見返す」という言葉にがっかりした〉
もちろん〈プレーを見れば気持ちは伝わる〉〈ソフトバンクに来てもらって本当によかった〉という擁護の声もあるが、全体のトーンは否定的。それでも上沢はコメント欄を閉じず、批判も含めて受け止める姿勢を示しているように映る。
コトの発端となったのは、9月28日に「東スポWEB」に掲載された独占手記だった。上沢は「まずはファイターズに戻りたいという気持ちがあった」と明かしたうえで、日本ハムの提示を妥当と理解していたと振り返っている。しかしソフトバンクが示したのは「複数年契約」。アメリカでイップスを経験した上沢にとって、より安心感を与えてくれる条件は後者だった。移籍の決断はこうして下された。
その舞台裏で支えとなったのが、妻の「見返してほしい」というひと言だった。本人にとっては力強い励ましでも、「古巣を敵視している」と受け取られてしまったのだ。同一リーグのライバルチームに移った経緯もあり、この言葉は火に油を注ぐ形になった。
数字だけを見れば、移籍は明らかに成功といえる。チーム2位の勝ち星で、日本ハム戦は2勝2敗ながら、3つのQS(クオリティースタート)を達成。古巣相手にも安定した投球を見せた。それだけに、かつてのファンの胸中は複雑だ。
妻の言葉が事態に拍車をかけたのは皮肉だが、その支えがシーズンを戦い抜く力になったのは確かだろう。かつてのファンと完全に折り合うことは難しいとしても、グラウンドで結果を出し続けることが、なによりの説得力となる。
批判の声がすぐに消えることはないだろう。だが、上沢がマウンドで投げ続ける一球一球は、やがてその歩みとともに評価へと変わっていくのではないかとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部