【阪神】自ら「引退や年俸減額」を申し出ない限り...「正直言って、不良債権」契約はあと1年

今季、セ・リーグでぶっちぎりの優勝を果たし、来季は連覇に挑む藤川阪神に、やっかいな問題が存在している。ズバリ、西勇輝の存在だ。在阪スポーツメディア関係者が、現状を語る。
「今季の西は1軍登板がわずか1試合で0勝1敗、防御率5.79と不振だった。その上、ファームでの成績も14試合の登板で防御率は3.29ながら3勝4敗と、目立った成績は残していません。仮に才木浩人が今オフ、ポステイングでメジャーリーグに行ったとしても、先発投手陣は村上頌樹、デュプランテェ、大竹耕太郎、伊藤将らがおり、人材は豊富。現状では来季も12球団一の陣容を誇る阪神の投手陣に食い込むことは難しいでしょうね」
阪神は10月1日に2021年のドラフト1位・森木大智や渡辺諒ら支配下選手4人を含む7選手と、来季の契約を結ばないと発表し、大ナタを振るい始めている。しかも藤川球児監督は就任時から「力のないベテランは使わない」と宣言しており、本来なら西の立場は微妙。そこに契約問題が横たわっている。スポーツ紙遊軍記者が言う。
「FA権を再取得した2022年オフに年棒3億円の4年契約を結んでおり、来季が最終年。阪神としては西が自ら引退や年俸減額を申し出ない限り、来季は1軍で1試合も登板しなくても、3億円を支払わなくてはならない。正直言って、不良債権ですね」
残る手段はトレードだが、ここ2年は明らかにパフォーマンスが落ちている投手に手を出すチームはなかろう。前出の遊軍記者は、
「メジャーリーグなら年俸を半分あるいは大半を負担するから他球団に引き取ってもらう、ということもあるでしょうが、日本では難しい。考えられるシナリオは塩漬けか、本人から今オフに引退を申し出てもらうことぐらいですかね…」
西は2024年の契約更改後、「この年齢でできなかったら引退するのは当たり前」と宣言し、今季が背水の陣であると明かしているが、「できなかった」ことは明らかだ。
西には長年、オリックス、阪神の投手陣を支えてきた自負がある。そして契約はあと1年、残っている。それでもその先に待ち受けているのは、かつて歩んだことのない茨の道であることは間違いないとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部