『メインイベント』大ブーイングと怒号、観客の不満が爆発「批判されるのは当然」

およそメインイベントとは思えない光景が繰り広げられたのは、10月6日に行われた新日本プロレスの後楽園大会だった。
IWGPジュニアヘビー級選手権試合が組まれ、王者エル・デスペラードと前王者DOUKIが対戦。今年の1・4東京ドーム大会で戦った際には、王者DOUKIが試合中に負傷して王座陥落。リベンジマッチをファンは楽しみにしていたが、白熱した技の攻防が見られたのは、試合の中盤あたりまでだった。
ヒールユニット「ハウス・オブ・トーチャー(H・O・T)」のSHOがDOUKIに加勢。リング内外で大暴れすると、レフェリーが巻き込まれて場外でダウンしている間に、DOUKIが王者に関節技のイタリアンストレッチNo.32(ジャベ)で決めにかかり、SHOが凶器の鉄板攻撃でトドメを刺した。
状況を理解していないレフェリーがリングに戻ると、悶絶しているデスペラードを見て試合続行不可能と判断し、レフェリーストップ。まさかの結末に、会場は大ブーイングと怒号が飛び交う事態となったのだ。
しかし、最悪のバッドエンドだけに不満があるわけではないと、格闘技ライターは言うのだ。
「これまでもH・O・Tの傍若無人なファイトはありました。それがお決まりのパターンで、飽きているんです。毎回レフェリーがダウンするのも、失神芸と揶揄される始末。それがメインイベントのタイトル戦で起きたことで、観客の不満が爆発する形となりました」
セミファイナルの上村優也とYuto-Iceの試合が大盛り上がりしただけに、そのギャップもあって、配信で見ていた新日ファンの間でも酷評祭りに。怒りの矛先は、棚橋弘至社長にも向けられた。
昨年6月の会見で、H・O・Tの反則行為を厳しく取り締まる指針を発表。さすがに目に余るとして「乱入があった場合は、現場で体を張ることも考えています」と言い切っていた。
「ユニットを名指しで批判するのは業界でも珍しくて話題になったのですが、結局、見て見ぬフリで放置したまま。それが今回の結果を招いたのであり、棚橋社長が批判されるのは当然でしょう」(前出・格闘技ライター)
これでファン離れが加速しなければいいがとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部