【閉店】2026年1月11日事実上の閉店「550年感謝申し上げます」

創業1465年(応仁の乱の前年)の蕎麦と菓子の名店「本家尾張屋」(京都市中京区)が10月8日、公式ホームページを更新。「蕎麦飲食店長期休業および菓子製造終了のお知らせ」を発表し、悲しみの声がひろがっている。
同ホームページで発表された文書は以下の通り。
「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に残念ではございますが、弊社は2026年1月11日をもちまして、本家尾張屋の蕎麦飲食店を長期休業、菓子製造および販売を終了することとなりました。
京都にて創業以来、約550年にわたりご愛顧を賜りました多くのお客様、地域の皆様、関係者の皆様に、心より感謝申し上げますとともに、このような結果になりましたことを深くお詫び申し上げます。この決断に至った経緯といたしまして、コロナ禍の影響による経営負担、建築資材の価格高騰により実現困難となった老朽化した社屋の改修工事、そして先行き不透明な物価高騰や人手不足などにより、会社の存続を図る経営計画を立てることは非常に困難な状況でした。様々な事情を勘案し、熟慮を重ねた結果この決断に至りました。
店舗長期休業および菓子製造販売終了となりますが、これまで皆様にご愛顧いただきました本家尾張屋の味を、何とかこれからも届け続ける方法はないか、あらゆる可能性を視野に入れ検討を重ねております。
具体的には、濃縮出汁・蕎麦乾麺・にしんの販売に絞った事業継続の可能性を模索しており、本年12月までには、
その方向性について結論を出す所存です。
急なお知らせになりましたが、どうかご理解の程よろしくお願い申し上げます。
代表取締役 稲岡亜里子」
屋号は残るものの、蕎麦飲食店は実質的な閉店となり、菓子製造と販売についても終了・閉業を発表。
一部報道によると、築130年を超える店舗の建物も売却予定だという。
本家尾張屋16代目当主の稲岡氏は、写真家としても活動している、とエンタナビが報じた。
編集者:いまトピ編集部