2025/10/11 19:33

『JR東日本』中止発表「10月1日に導入されたばかり」

夕日

「なんやねんオッサン、撮らせろや!」
10月上旬の午前中、大阪の私鉄駅ホーム。通勤客のざわめきを突き破るように、怒号が響いた。駅員が穏やかに「ここは撮影禁止です」と注意するも、男性は「邪魔しとるのはアンタやろ!」と声を荒らげる。

その一部始終を捉えた動画がSNSに投稿されると、瞬く間に拡散。「また撮り鉄か」「駅員が気の毒すぎる」と、鉄道ファンのマナーにアキレ返ることになったのである。

近年、鉄道ファンによるトラブルは、全国であとを絶たない。7月には埼玉県の大宮駅で廃車車両を撮ろうと約300人が集まり、警察が出動。9月には長野県のしなの鉄道が沿線住民への迷惑行為を理由に、人気車両「初代長野色」「湘南色」115系の運行予定公表を取りやめた。

そして今度は「音」をめぐる騒動だ。
JR東日本は10月10日、東北新幹線の東京、上野、大宮の各駅で使用していたSixTONESの楽曲「Shine with U」を発車メロディーとすることを中止すると発表した。この曲は「Enjoy!SixTONES, Enjoy!ShinKANSEN.」キャンペーンの一環として、10月1日に導入されたばかり。ところがホーム上で「柄の長い集音マイク」を使って録音を試みる「音鉄」(録音を目的とする鉄道ファン)が続出し、安全面での懸念が浮上した。

JR東日本は「他の乗客の妨げになるほか、感電の危険もある」と説明。すでに東京・上野駅では使用を中止し、大宮駅も順次、取りやめている。新幹線の架線には交流2万5000ボルトの高圧電流が流れており、近づくだけでも感電の恐れがある。JR西日本では既にホームでの自撮り棒使用を全面禁止にしており、各社が対策を強化中だ。

SixTONESのファンコミュニティーでは、議論が白熱。
「音鉄のせいで推し曲が聴けなくなった」
「せっかくのタイアップが台無し」
「安全が第一」
「一部の行為が全体の印象を悪くしている」

大阪のホームに響いた怒号と、新幹線ホームに戻った静けさ。全く違うようでいて、どちらも行きすぎた情熱が引き起こしたものだ。好きなものを撮る(録る)自由は誰にでもあるが、それは他人の迷惑の上に成り立つものではない。このままマナー違反が続けば、「趣味の自由」が制限される日が来てもおかしくないのだとアサ芸プラスは報じている。

SixTONESの楽曲をたった10日で使用中止に追い込んだ「新幹線ホーム」迷惑鉄道マニアの「超危険な動き」 | アサ芸プラスSixTONESの楽曲をたった10日で使用中止に追い込んだ「新幹線ホーム」迷惑鉄道マニアの「超危険な動き」 | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部