『巨人』復帰か

千葉ロッテマリーンズ退団が発表された澤村拓一が、早くも来季の所属先を内定させたという。ドラフト時に“他球団なら指名拒否”を貫いてまで入団した読売ジャイアンツだ。
今季最下位のロッテは大ナタを振るっており、澤村も“血の入れ替え”の対象になった形だ。
本人は現役続行を望んでいるが、20試合登板で6ホールド、防御率3.93の37歳右腕は主力としては心許ない。
だが、古巣巨人は“最後の舞台”の演出も兼ねて、澤村を迎え入れることを決めたという。
「澤村は2010年に中央大から巨人へドラフト1位で入団。巨人以外指名拒否を公言するほど愛情を示し、先発として1年目から200イニングを投げた。
その後はクローザーに転向し、35セーブ超えを複数回マークするなど守護神としてもチームを牽引していた。
後にメジャーでも活躍したため、巨人はこうした功績や入団経緯を踏まえ、澤村に最後の花道を用意するようです」(スポーツ紙記者)
巨人は阿部慎之助監督が中央大出身で、後輩にあたる澤村とは名コンビで知られた。
2012年のCSで見せた“鉄拳制裁”は名シーンとして語り継がれ、阿部監督の引退試合でも再現されたほどだ。
「こうした監督の個人的な“借り”や入団経緯を考慮し、球団は澤村に巨人復帰→引退セレモニーの場を用意したわけです。
同じことは、広島から巨人に復帰した長野久義にも言えます。一時は放出しましたが、巨人愛を示した選手は最後に優しくするんですよ」(同)
古巣復帰だけでも驚きだが、実は、巨人側にはさらなるプランがある。真の狙いは“華の88年組トリプル引退セレモニー”だというのだ。
88年組は名選手が揃う世代として知られるが、現在の巨人には坂本勇人・田中将大と、この世代の投打No.1選手がいる。
ただ、ここ最近は2人とも成績がふるわず、引退が近いのは誰の目にも明らか。早ければ来季に行われると見られる引退セレモニーに、球団は澤村も加え、より盛大にしようというわけだ。
「坂本・田中の同時引退は、球団にとって、どの試合よりも集客が見込めるドル箱。そこに澤村も加え、さらに盛大に演出する狙いです。
引退試合でショート坂本、先発田中、抑え澤村なんて起用すれば、語り継がれる名シーンになるでしょう」(野球解説者)
前例もある。巨人は2001年、長嶋茂雄監督の勇退に合わせ、かつてのエースだった斎藤雅樹・槙原寛己、正捕手の村田真一も引退するセレモニーを行った。
これは、原辰徳監督へとバトンを引き継ぐ世代交代ショーとしても記憶に残ったが、“88年組”がこれを踏襲すれば、さらに語り継がれる名シーンになる。
年齢や成績的に考えれば、この光景は来季か再来季になるだろう。
東京ドームで坂本・田中・澤村の3人がユニフォームを脱ぐ…令和のプロ野球史にこれを超えるドラマは生まれないかもしれない、と週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部