唯一無二「おじさん」が称号のように聞こえる2大スター

今の10~20代女性にとって織田裕二(57)も木村拓哉(52)も、もはや“昔の人”のようだ。 「誰それ?」と平然と口にする女性もいるのが現実。だが、さる9月21日に開幕した「東京2025世界陸上」での織田の華やかな解説ぶりには 改めて驚かされるばかり。
「織田といえばフジテレビ系のドラマ・映画『踊る大捜査線』シリーズの印象が強く、『熱い』イメージ。ですが、世界陸上で専門的な解説をして盛り上げる姿は、老け込みとは無縁の“進化系おじさん”感が強いですね。久しぶりの登場は、競技と同じくらいの“見どころ”となった。もちろん、『東京ラブストーリー』(フジ系)の頃よりはずいぶん老けてはいますが、この唯一無二の存在感があるからこそ、世界陸上の視聴率は下支えされていることは間違いないでしょう」(放送作家)
対照的なのが福山雅治。公開中の主演映画「ブラック・ショーマン」の宣伝ショート動画には、「おじさん」と題した動画がある。劇中の有村架純に「おじさん」と呼ばれるシーンが次々と現れ、最後に福山がそれを遮ろうとすると、「私にとっておじさんはずーっとおじさんだから。永遠に」と畳みかけられるのだ。
もっとも映画での有村の役どころは福山演じる主人公の姪役。つまり、「叔父さん」の意味なのだが、それでも、「おじさん」と連呼されるその響きを、あえて映画の宣伝、ひいては自分のイメージ作りに利用するあたり、さすがではないか。観客の多くはまだまだ若く見える福山だけに、「いやいや、福山雅治をおじさん扱いするのはまだ無理がある」とツッコむ。それでいて、より、福山の若さが強烈に印象に残るというわけだ。
テレビ誌で長らく編集をしていた芸能ライターは、織田と福山を比較してこう解説する。
「2人の歳の取り方の差が今、くっきり出ていますね。織田さんは自然体で年輪を刻み、そのままそれを武器にしている。目尻に刻まれたカラスじわは増えたものの、むしろ艶っぽさになってます。一方の福山さんは、“おじさん呼ばわり”を逆手に取り、イメージをコントロールしているかのような印象です。世間では『おじさん構文』だの『老害』だのとネガティブな文脈で語られることが多い『おじさん』というワードですが、織田や福山を見ていると、その言葉がまるで名誉ある称号のように聞こえてくるから不思議です。ここに木村拓哉さんも入ってくるのですが、彼はまたちょっと特殊というか、別枠ですが」
ともあれ、2人とも「おじさんの概念を変える」スターであることは間違いないとアサジョは報じている。
編集者:いまトピ編集部