【閉店】『ダイエー』関西で閉店ラッシュ、立て続けに閉店「40年間の営業終了」

現在はイオングループとなっている「ダイエー」ですが、このところ関西方面で閉店が相次いでいます。関東では、ダイエーが消滅するとも伝えらえていますが、実際に店舗で買い物をして現在の様子をチェックしてきました。2015年にイオンに買収されたダイエー。90年代半ばは売上高が3兆円に達していたものの、2000年代から業績が悪化し、14年2月期まで赤字が続き、イオンに完全買収されました。ダイエーが運営する総合スーパーは「イオンフードスタイル」に転換され、「ダイエー」の名前は食品専門スーパーの屋号になっています。
買収に伴い、関東エリアと関西エリアに事業を集中していましたが、25年に入ってから閉店が相次いで報じられています。
2月に兵庫県の西宮店、兵庫県の新在家店、7月に同府曽根店、8月に千葉県のいちかわコルトンプラザ店、9月に同府和泉店、10月に兵庫県の塚口店と立て続けに閉店を迎え、来年1月にも埼玉県の東川口店が40年間の営業を終了するとのことです。
ダイエーに関して8月にイオンが発表した経営方針によると、26年3月から、関西では同傘下のスーパー「光洋」をダイエーの下に配し、関西におけるスーパー事業を集約するとのこと。
関東では、イオン系スーパー「マックスバリュ関東」等にダイエーの関東事業を経営統合。関東店舗の運営から撤退となります。ダイエーの下北沢店へやって来ました。2011年にダイエーの都市型スーパー「foodium下北沢」としてオープンし、22年3月にダイエーにリニューアルした店舗になります。商業ビルの地下1階、地上1階フロアがダイエーになっています。
地下は生鮮食品、冷凍食品、日用雑貨など。1階は惣菜や弁当などがメインの構成です。今回は1階をチェックしていきます!
1階に入店してすぐ目に入るのが、「ディーズベーカリー」というインストアベーカリーのコーナー。食パンを模した看板は、店外からも目に入るほど目立ちます。後から調べたところ、21年にディーズベーカリーの公式サイトが誕生しているので、その頃に立ち上がったブランドと思われます(一部店舗では展開していません)。
目視できる範囲にパンの焼き場は見られませんが、ラベル表示をチェックするとちゃんと店内で製造。惣菜パンのほか、ドーナツ、スイートポテト、マフィンやパイといった甘いものも豊富にそろっていて、目移りするラインアップ!
足を止める人も多い人気コーナーです。少し離れたところに、低糖質パンのコーナーも。ディーズベーカリーオリジナルです。
スーパーのインストアベーカリーで低糖質も対応しているのは珍しく感じます。惣菜売り場は、店内調理品をメインにとても見やすく、選びやすく置かれているのが印象的。通路も広めなのでストレスフリーなのがありがたいです。
スーパーではすっかり定番になった店内で焼き上げるピザは、大きめカットの野菜がゴロゴロトッピングされているカレーピザが魅力的!惣菜・お弁当は和洋中と一通りそろった安心のラインアップ。単身者か2人世帯にちょうどよい量で展開されていますが、下北沢駅前という立地も関係しているのでしょう。
どれを購入しようかと、かなり逡巡していたところ、店員さんが調理品を持って補充を始めました。出来立ての酢豚は、つやつやでほかほかでおいしそう!
今回、下北沢店で買い物をして、昨年利用した海老名店と比較すると、店内の清潔感やベーカリー、惣菜売り場の構成がまるで異なるスーパーの印象を受けました。
22年にリニューアルオープンした店舗であることを踏まえると、ダイエーが今後、関西で展開する新生ダイエーの売り場も「こんな雰囲気になるのかな?」と想像ができるものでした。
なかでも、ディーズベーカリーは店外からも看板が見えるように位置していて、実際に人気コーナーでもあります。ダイエーが力を入れている様子がわかるだけに、今後の柱のひとつになるのではないでしょうか。
関東ではダイエーがマックスバリュ関東に変わると伝えられていますが、今回実食した商品の中にはかなり魅力を覚えるものがあったので、ダイエーが開発してきた品も、引き続き売り場で共存してほしいと願っていますと、スーパーマーケットファンが報じた。
編集者:いまトピ編集部