『番組』ジャーナリスト「前代未聞の大暴言」引き際か

BS朝日の討論番組でジャーナリストの田原総一朗氏が「あんなやつは死んでしまえ」と不適切発言をブチかまし、局から厳重注意を受けた。次回放送で謝罪予定だが、91歳の田原氏をテレビ朝日が切れない事情がある。それは伝説の討論番組「朝まで生テレビ!」を企画段階から立ち上げた立役者だからだ。
10月19日放送の「激論!クロスファイア」で、田原氏は自民党の片山さつき氏、立憲民主党の辻元清美氏、社民党の福島瑞穂氏をゲストに迎えて討論を行った。高市早苗首相の政治姿勢を批判する辻元氏と福島氏に対し、田原氏が「あんなやつは死んでしまえ、と言えばいい」と発言したのだ。BS朝日は厳重注意としたが、田原氏の事務所は「高市氏への批判ではなく、野党はしっかりしろという怒りの意味合いだった」と、苦しい説明をしている。
田原氏は1987年、53歳の時に「朝まで生テレビ!」を立ち上げた。当時の深夜番組はほとんどが再放送で、編成局長が「深夜から早朝の枠で新しいことをやりたい」と田原氏に提案したことから誕生したのである。天皇の戦争責任、原発問題など、それまでタブーとされてきたテーマに挑み、日本の討論番組の先駆けとなった。
その後、同番組は2024年9月まで地上波で37年間続き、同年10月からBS朝日に移動。田原氏の高齢化により深夜の生放送が難しくなったためだが、番組そのものは継続している。
今回の大暴言を厳重注意にとどめたのは、やはり田原氏がテレビ朝日にとって特別な存在だからだろう。番組開始から38年、田原氏なくして「朝生」は成立しない、との認識がある。ただし91歳という年齢を考えると、後継者問題は避けて通れない。伝説を作った人物だからこそ、引き際も含めて慎重に扱わざるをえない、というのが局の本音なのかもしれないとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部

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