2025/10/24 21:33

『ドラマ』キャスティング最高すぎる「発表のたび話題」

横浜流星Amazon

現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう」には、多くのお笑い芸人がキャスティングされ、発表のたびに話題となっている。ざっと挙げてみると、原田泰造(ネプチューン)、片岡鶴太郎、肥後克広(ダチョウ倶楽部)、鉄拳、ひょうろく、又吉直樹、有吉弘行、ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)、福田麻貴(3時のヒロイン)、竹内まなぶ(カミナリ)、益子卓郎(U字工事)などなど。

 重要な役回りもあれば、賑やかし程度のチョイ役もあるが、ここまで芸人が出演するドラマは、民放局でもそうは見かけない。しかも皆、自分たちの個性を彩りとしてドラマに添えており、単なる話題性だけでは終わらない、作品の魅力の一部となっているのだ。

 そんな「べらぼう」の10月19日放送の第40回「尽きせぬは欲の泉」には、くっきー!(野性爆弾)が登場。のちの葛飾北斎である勝川春朗を演じたのだが、これがまさに怪演だった。
 初対面の蔦屋重三郎(横浜流星)を指差して、
「たらーり、たらーり、たりらりらーん。タラタラしてやがんな、旦那」
 まさに「天才バカボンかよ!」ってなもんだが、春朗を連れて来た師匠の勝川春章(前野朋哉)が、
「ちょいと言葉が変わってるんだよ。『水も滴る男前』って言いたいんだよ」
 とフォローする。

 黄表紙の挿絵を依頼するにあたって、のちの曲亭馬琴である滝沢瑣吉(津田健次郎)が書いた草稿を渡され、感想を求められると、瑣吉本人を前にして屁をこき、挙げ句にはその草稿を口に放り込んで「ぶー!ぶー!」。「クソ以下」だと意思表示してみせるのだ。
 しまいには、侮辱されて怒り心頭の瑣吉と、表で相撲をおっ始める始末。もはや北斎というよりもくっきー!そのまんまで、少々やり過ぎと思えるほどだった

 なにせ葛飾北斎は、国内外において広く名の知られた浮世絵師。ちょうど今、「HOKUSAI-ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」が東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催中であり、10月17日からは、北斎の娘であり弟子の葛飾応為を長澤まさみが演じる「おーい、応為」が上映。…と、令和の世においてもなお人々を魅了する、歴史的な天才である。

 しかし「家事を一切せず、常に部屋は散らかし放題で、今でいうところのゴミ屋敷状態となっては、引っ越しすること93回」だとか「その生涯において30回近くも名前を変え、最晩年には『画狂老人卍(がきょうろうじんまんじ)』と名乗った」という逸話を知ると、くっきー!の常人離れした芸風と、美術活動をする際は「肉糞太郎」と名乗るセンスにぴったり合致。ウケ狙いのキャスティングかと思いきや、実はなかなか的を射ていたのだ。

 今回はくっきー!だけでなく、コウメ太夫、福田薫(U字工事)、江口直人(どぶろっく)もチラリと出演。今後は太田光(爆笑問題)も「人相見」の役で登場すると発表されているが、それこそ「助けてくれー!」と叫びながら登場してくれたら最高だ。

 物語は終盤に差しかかったが、ストーリーもさることながら、「べらぼう」の芸人キャスティングが最高すぎて、最後まで目が離せそうにないとアサ芸プラスが報じた。

くっきー!の葛飾北斎は超ハマリ役…NHK大河「べらぼう」芸人だらけのキャスティングが最高すぎた | アサ芸プラスくっきー!の葛飾北斎は超ハマリ役…NHK大河「べらぼう」芸人だらけのキャスティングが最高すぎた | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部