2025/11/4 13:17

『メルカリ』12月18日で終了を発表、わずか1年9カ月

メルカリ

フリマアプリ最大手のメルカリが12月18日でスキマバイトサービス『メルカリハロ』の終了を発表したという。昨年3月に参入したばかりで、サービス開始からわずか1年9カ月でのスピード撤退。なぜなのか。

近年は慢性的な人手不足で「スキマバイト」と呼ばれるスポットワークが流行。中でも不足が深刻な物流業や飲食店、小売などの求人が多く、働き手は大学生からシニアまで幅広い層が利用しているといい、面接や履歴書不要で好きな時間に働けて報酬がすぐに貰える手軽さから需要が拡大したとのこと。

厚生労働省職業安定局による「人材サービス総合サイト」では、スポットワークの就業実績が掲載されているが、これによると2024年度に『タイミー』が紹介した就業者数は約1805万人に対し、メルカリハロは約95万人。

それからメルカリ利用者への宣伝や利用登録を促進して、今年6月には登録者数は1200万人に達したが、タイミーやLINEヤフーの『LINEスキマニ』との競合が厳しく求人数が低迷していたようだ。

また、昨年は複数のスポットワークで闇バイトとみられる求人が掲載されるトラブルも。

「悪質な求人トラブルがあれば本業の『メルカリ』ブランドを毀損する懸念があり“損切り”で事業を撤退することになったのです」(メルカリ関係者)

スポットワーク大手各社は、これまで可能だった求人企業側からの直前キャンセルを今年9月から原則不可としたといい、(人材派遣大手は

「求人条件を細かく設定した上に直前キャンセルは休業手当まで払うとなれば、企業側の負担が増えて求人と応募どちらも減る可能性がある」

と語る。

リクルートも昨年の秋にスキマバイト事業に参入予定だったが、開発途中で断念し、撤退。スポットワーク事業も大きな転換期を迎えそうだと「週刊実話WEB」が報じている。

大ブームの最中、メルカリが「スキマバイト」からスピード撤退する“背に腹は代えられない理由”/サマリー|週刊実話WEB大ブームの最中、メルカリが「スキマバイト」からスピード撤退する“背に腹は代えられない理由”/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部