【バズり中】『釣り用ベスト』ポケット詰め込み「機内持ち込み7kg」ルール突破はOKか

「LCC機内持ち込み7kgルール突破法」
 これが今、YouTubeやSNSで大いに語られている。釣り用ベストのポケットに充電器や小物を詰め込み、バッグの重さを回避する裏技だ。人気旅行系インフルエンサーも実演してバズッているが、これはルール違反にならないのだろうか。航空業界の現場スタッフに話を聞くと…。
「LCCの手荷物規則で計量されるのはバッグだけで、着ている服は対象外、というのが建前です。とはいえ、あまりに膨らんだベストやジャケットを着ると搭乗口で呼び止められ、手荷物として再計量されることがあります。緊急脱出時に支障が出たり、ポケットから出した物の収納場所が足りなかったり。安全上の理由で止めるしかないんです」
 保安検査でも、大量の小物やバッテリーが入った衣服は「手荷物にまとめてください」と言われ、結局は追加料金を払うケースも。離着陸時には全ての荷物を前席下や頭上棚に収納する義務があるため、ポケットに詰め込んだ分も、最終的には手荷物扱いになる。
 欧州の一部LCCでは着用分も含めて重量計測する例があり、日本でも近い将来、同様の対応が増えるかもしれない。
「SNSで見た裏技は面白いけれど、現場では安全と公平性を守るために、黙認はしていません」(前出・航空業界スタッフ)
 旅行ジャーナリストも指摘する。
「釣り用のベストは昔から、バックパッカーの定番でした。でもSNSで広まってからは、やりすぎる人が目立つようになりました。安全や公平性の面から、規制が厳しくなるでしょう」
 結局、この裏技をやるかどうかは自己責任の問題に。出発前に公式ルールを確認し、無理せず荷物を預けるのが安心、ということになる、とアサ芸プラスが報じている。
編集者:いまトピ編集部
