2025『新語・流行語大賞』大本命ワードが消滅

今年の「新語・流行語大賞」のノミネート語30が、主催する「現代用語の基礎知識」により発表された。1984年から続く同賞では「一年を象徴するワード」を決定。昨年は大ヒットしたドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)の愛称である「ふてほど」が年間大賞に選出されている。
2025年の候補の発表を受け、驚きの声が広がっているのが「大幅な方向転換」だ。
広告代理店関係者が語る。
「過去10年を振り返ると『神ってる』や『リアル二刀流/ショータイム』『村神様』など、野球用語が5回も年間大賞に選ばれているのですが、今回ノミネートされた30語に、野球関連のワードはゼロ。スポーツ関連の言葉すら皆無という異例の事態となりました」
政治に関する用語にも大きな変化があった。広告代理店関係者が続ける。
「昨年の『裏金問題』や2017年の『忖度』、2016年の『保育園落ちた日本死ね』など、これまでは政治情勢に関する硬派なワードが多く候補入りしています。ところが今年の30語には、高市早苗総理の誕生に関する『働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相』やコメ不足で話題となった『古古古米』は入っているものの、例年のような政権批判的な要素はありません」
方針転換の背景として指摘されるのが、スポンサーの変更だ。二十年来スポンサードしていたユーキャンに代わって、今年からT&D保険グループが特別協賛社になった。
「かなりの程度のスポンサーの意向が、ノミネートされる用語に反映されているのではないですか。以前なら年間大賞の大本命だったワードが、候補から消えることになりました。夏の参院選後に官邸前でデモが行われるなど、政治関連で大きく盛り上がった『石破やめるな』がノミネートされていないんです。リベラル寄りとされる人たちの間で多く使われていたことから、今年の流行語大賞の大本命とみられていました。方向がガラリと変わったのを痛感しましたね」(前出・広告代理店関係者)
年間大賞は12月1日に発表されるが、なんだか腑に落ちない気持ちは消えないのであるとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部
