『紅白』演歌歌手、消滅か
今年の『第76回NHK紅白歌合戦』は3年ぶりに旧ジャニーズ事務所所属タレントの出場が噂される中、演歌歌手は減少するとみられている。近い将来、演歌歌手の“出場者ゼロ”が到来するかもしれない。
1980年代は五木ひろしと八代亜紀が日本レコード大賞の賞レースで『五・八(ごっぱち)戦争』を繰り広げるなど演歌全盛で、紅白出場歌手の約半分を演歌や歌謡系歌手が占めていた。
その後、演歌の衰退とともに演歌系出場者は減少していった。
「’11年に韓国のK-POPブームが加速した。同年の紅白歌合戦には人気韓国グループの出場が複数組持ち上がったことで演歌勢は危機感を覚えた。
そのとき尽力したのが、紅白に絶大な影響力を持つ“芸能界のドン”でバーニングプロダクション社長の周防郁雄氏(84)だったんです。
周防氏は“NHKのドン”海老沢勝二氏を通じて紅白に強い人脈を築いていました」(芸能ブローカー)
海老沢氏は’57年にNHK入局。報道畑から’97年に会長就任。8年間の会長在任中は権勢をふるい、当時、北朝鮮の独裁者だった金正日総書記をもじり“エビジョンイル”と恐れられた。
同氏は10月19日、誤嚥性肺炎のため都内の病院で死去。91歳だった。
海老沢会長3期目の’04年、チーフプロデューサーによる番組制作費着服事件が浮上。その額が数千万円だったことや紅白歌合戦の制作費も含まれていたことから大問題となり、国会でも取り上げられ、翌年に海老沢氏は会長を辞任した。
「着服事件が起こる前から、周防氏は伝手を頼って海老沢さんに接近。そして、紅白人脈を紹介され影響力を持つようになったんです。’11年の紅白でK-POPグループの出場を3組に抑えて演歌勢を救ったのは、周防氏の力です」(当時を知る芸能ライター)
ちなみに、同年の紅白出場演歌歌手は14組だった。
昨年の紅白出場演歌歌手といえば、天童よしみ、山内惠介、三山ひろし、水森かおり、坂本冬美、新浜レオン、石川さゆりだと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部
