「ひとり残されるぐらいなら、自分も船に乗っていれば良かった」知床観光船沈没、元妻と息子はいまだに行方不明 それでも家族は取材に応じる「これは事件だから」
(47NEWS) 2023/09/21 10:30
2022年4月23日、世界自然遺産の知床半島を巡る観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が乗客乗員計26人を乗せたまま沈没した。これまでに20人の死亡が確認されたが、残る6人の行方は分からないままだ。6人の中には高岡佳さん=仮名=の元妻と息子も含まれている。事故発生から約1年5カ月。「1人で残されるくらいなら、自分も乗っていれば良かった」。自分の人生も終わってしまったように感じるほど苦しいが、報道各社の取材に対し、可能な限り応じて思いを語ってきた。「これは誰かが責任を取らなくてはならない『事件』。風化させてはいけない」と危機感を覚えるからだ。(共同通信=阿部倫人)
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