なかなかやせられないと悩んでいるあなた!その原因は〝むくみ〞の可能性が!実はアラフォーに多いのが〝むくみ太り〞。今回は、3大むくみの1つ「水むくみ」の解決策を専門家がお教えします。実践すればスッキリ、やせ体質に。

<教えてくれた人>
・石原新菜さん
イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などにより病気の治療に当たる。わかりやすい医学解説で、テレビやラジオ出演、講演、執筆と幅広く活躍。『体は冷えるから太る』(青萠堂)など著書も多数。

・夜久ルミ子さん
セラピューティスト・アカデミーRUBYZ代表。薬剤師、鍼灸・マッサージ師、エステティシャン、アロマセラピストなど多数の資格を保持し、心身両面からのケアを行っている。独自のデトックスメソッド「深部リンパ節開放®」を開発。

むくみを解消するだけで、2〜3Kgやせる人も!40代以上は特に注意を

体の水分代謝機能は加齢とともに低下するうえ、筋肉量も減っていき、体温も下がりやすくなります。すると体が冷えて血流が悪くなり、尿の出も悪化。そのためアラフォーはただでさえむくみやすくなるそう。「それなのに水分や塩分をとりすぎるから、むくみ太りするのです。むくみを解消するだけで、2〜3Kgやせる人もいますよ」。(石原さん)

「むくんでいる=リンパの流れが滞り、老廃物が詰まった状態。詰まっていると余分な脂肪が排出されないだけでなく、こりやセルライトを招き、老化も加速します」。(夜久さん)

コワイむくみ、今すぐ撃退を!

"3大むくみ"の原因1【水分】 とればとるほど美容にいい!?

むくむ原因の1つが水分のとりすぎ。「冷たい水を飲みすぎると、胃腸が冷えて血液への吸収が悪くなり、胃腸内や、細胞と細胞の間など体のあちこちに余分な水分が停滞。水はゼロカロリーでも重さはあるので、体重が増え、下半身太りを招きます」。(石原さん)

"3大むくみ"の原因2【塩分】 そんなにとっているつもりはない!けど

塩分のとりすぎもむくむ原因。「塩の成分のナトリウムは水を引きつける性質があり、とりすぎると体に水がたまってむくみます。自分ではそれほどとっていないと思っていても、塩分は加工食品などに多く含まれ、気づかないうちに過剰になりがちなので要注意」。(石原さん)

"3大むくみ"の原因3【リンパ】 体の"下水道"が詰まると老化する!?

3つ目の原因がリンパの滞り。「血管に沿って走るリンパ管を流れるリンパ液は、余分な水分や老廃物を運ぶ、体の"下水道"。でも運動不足や冷えなどで流れが悪くなると、老廃物などが滞って詰まり、むくみを招きます。また、疲れやすくなる原因にも!」。(夜久さん)

"水むくみ"習慣〇×判定

体にいいと思って続けているその習慣、実は〝水むくみ〞を招いている可能性も!そこで、石原さんが○か×かを判定。間違った習慣は今すぐ、直そう。

朝いちばんに白湯を飲むと健康にいい!?

【◯判定】温め食材を"ちょいたし"するとさらに代謝がアップ。
「冷たい水は体を冷やし、むくみを招くので、白湯を飲むのはいいことです。さらに、すりおろしたしょうがや、くず粉、梅干しなど、温め食材をちょいたしすると、より代謝がアップしておすすめ」。

(左から)梅干し、くず粉、しょうが

美肌のために、1日2Lの水を飲んでま〜す

【×判定】飲みすぎは、かえって乾燥肌のもと!
「運動をして汗を多くかく人ならいいですが、普通の生活をしていて水を1日2Lというのはとりすぎ!水を飲みすぎると体が冷えて血流が悪くなり、肌に必要な水分や栄養が行き届かず、逆に乾燥肌のもとに。むりには飲まず、のどが渇いたら飲む程度で充分です」。

コーヒーは"ブラック"がいちばんヘルシー

【×判定】そのまま飲むよりシナモン&豆乳でひと工夫を。
「コーヒーには利尿作用がありますが、体を冷やすのでブラックを飲みすぎると結果的にむくむ場合が。体を温めるシナモンをふりかけたり、むくみを改善するカリウムを含む豆乳を混ぜるなど工夫を」。

お風呂上がりのビールをガマンして炭酸水にしてる私はエライ!

【×判定】のどごしのいい炭酸水は、とりすぎてむくみの原因に。
「炭酸水はのどごしがいいので、特にお風呂上がりはゴクゴクと勢いよく飲みすぎてしまい、水分過多に。常温の水、または温かい飲み物をゆっくりとるようにしましょう」。

お酒はむくむからNGだよね

【△判定】利尿作用があるから適度はOK!飲むなら色の濃いお酒かいも焼酎が◎。
「お酒には利尿作用があり、飲んでもすぐ尿として出てしまうので、実はそんなにむくみません。ただ、ビールやサワーは体を冷やすので、赤ワインや紹興酒などの色の濃いお酒か、いも焼酎お湯割りなど体を温めるお酒を選んで」。

参照:『サンキュ!』2020年5月号「むくみを取って体も心もスッキリする!」より。掲載している情報は2020年3月現在のものです。
編集/サンキュ!編集部