看護師・薬膳師などの資格をもつ薬膳ナースけいこさんによると、健康に関わる仕事をしていると、「本当にまじめで、がんばり屋なかたが多い」と感じるとともに「それが心身の不調の原因になっているかたが多い」という現状を目の当たりにすることがあるのだそう。
自分なりのルールは、ときに過度なプレッシャーや自分を追い込むことに繋がります。

今回は、薬膳ナースけいこさんがヨガ哲学やセルフコンパッションを学ぶなかで出会った、「○○すべき」をプチ開放して気持ちが軽やかになるワークについてお伝えします。

○○すべきを書き出してみる

まず、自分のなかに「ある○○すべき」を書き出してみましょう。
自分が生活を送るうえで「すべき」と思っていること、自分の信条、信念で「すべき」と思っていることは何ですか?

例えば、
・最低限、やるべき家事が終わってから休憩すべき
・無添加のものを選ぶべき
・3品以上の副菜を作るべき
・時間を守るべき
・挨拶は笑顔ですべき
・人の嫌がる仕事は率先して引き受けるべき
などなど、思いつくままに書いてみてください。

○○すべきを分類してみる

今、書いた「○○すべき」を3つに分類してみましょう。

1)自分の心を豊かにしているもの
2)自分の心に負担をあたえているもの
3)他者にも求めて、自分の心に負担をあたえることがあるもの

条件をつけて自分を楽にしてあげましょう

先ほど分類した「○○すべき」のなかで
2)自分の心に負担をあたえているもの
3)他者にも求めて、自分の心に負担をあたえることがあるもの
について、条件をつけたり、少し捉え方、考え方を変えて心の負担を軽くできないか考えてみましょう。負担を軽くするアイデアが思いついたら、書き出してみましょう。

例えば、
・自分は挨拶は笑顔でするけれど、相手には相手のコンディションがあるので、相手の表情は気にしない
・人の嫌がる仕事は、自分の気持ちと時間に余裕のあるときだけ引き受ける
など

真面目で、責任感があるのはいいことですが、それで辛くなると自分にも、まわりにも悪影響が出てしまうこともありますよね。「こうあるべき」という信条を大切にしつつも、辛くならないようにうまく条件をつけてできる範囲で実行していけると、自分もまわりも笑顔が増えるのではないでしょうか。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中

編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。