【WWE】RAW(3月25日・日本時間26日/ローズモント)

 “妖精”のあだ名で愛されてきたベビーフェイスの美女レスラーが、突然のヒールターン。レフェリーと相手選手を欺いて手にした勝利に歓喜するも、長年のタッグパートナーがただ困惑。“小川直也式”飛行機ポーズで飛び跳ねながら退場するも、ファンからは「なにこの終わり方」などブーイングがあがった。

【映像】童顔の“妖精”美女レスラーが暴挙 “小川直也式”飛行機ポーズも…
 
 ここ最近、奇行が続くキャンディス・レラエがアイビー・ナイルと対戦。対戦相手を罵倒したり、負傷したレスラーの傷口に塩を塗るような狡猾な手口を見せたり、どんどん“嫌なヤツ”になりつつあるキャンディスが、またしても物議を醸す戦いを展開した。

 この日はパワー系女子、アイビーとの試合。序盤はアイビーの滞空時間の長いブレインバスターなどパワーで押されるシーンが目立ち苦戦。
 
 解説の堀江ガンツも「ここ2週間(キャンディスは)様子がおかしい」と指摘するとおり、突然対戦相手のマキシン・デュプリを罵倒して泣かせたり、アクシデントで足を怪我したカタナ・チャンスのヒザを鉄柱にぶつけたりと、キャンディスはヒール的な行動が目立っている。
 
 さらに戦い方も荒々しい。アイビーの上に乗って“太鼓の乱れ打ち”のようにボッコボコに殴る喧嘩ファイト。そして、次の瞬間にそれは起きた。

 キャンディスは自らの足をかばうように、コーナーポスト側に座り込み「痛いよ〜痛いよ〜」と顔を歪ませレフェリーに負傷を猛アピール。心配そうに駆け寄ったレフェリーは、困惑気味だ。
 
 堀江氏が「そんなシーンはないですよね…」といぶかしげに語ったが、レフェリーには「いてえよー!いてえよー!」とアピールを続ける。しかし、この場面にしびれを切らしたアイビーが近寄った次の瞬間、足をはらって丸め込むとフォールの体勢に。しかもレフェリーの目を盗みロープに両足をかけ全体重を乗せるチート技でカウントスリーを奪取した。
 
 この小狡い勝利にセコンドにいたパートナーのインディ・ハートウェルは困惑気味で眉間にしわを寄せてドン引き。ファンからも「こすい」「せこい」「なにこの終わり方」といった批判が相次いだ。
 
 一方のキャンディスは「勝ったわよ!」とインディに駆け寄って手を上げようとするが、インディは「こんなズルして嬉しいの?」とばかりに手を振り払いタッグパートナーに怒りの表情を向けた。

 なかなか寒々としたシーンだが、当のキャンディスは全く意に介さず。スキップして「小川直也式飛行機ポーズ」でぐるぐる回りながら勝利に酔いしれると、意気揚々と去っていった。(ABEMA/WWE『RAW』)