【MLB】マリナーズ2−4カブス(4月12日・日本時間13日/シアトル)

 好守で知られる2人の豪華すぎるフライキャッチが飛び出した。カブス鈴木誠也外野手が「2番・ライト」で出場した試合、ショートのダンスビー・スワンソンとレフトのイアン・ハップが打球を追ったシーンで、ハップがスライディングキャッチ。ゴールデングラブ賞を受賞している名手2人によるファインプレーには、観客も大興奮だった。

【映像】大谷1000本とほぼ同じ打球を魔法キャッチした瞬間

 カブスが0−4と4点ビハインドの6回裏、マリナーズの先頭ディラン・ムーアがレフト前へ落ちようかというフライを放った。この打球にはショートのスワンソンとレフトのハップがそれぞれ追いかけ、交錯寸前だったものの、最後はハップがスライディングキャッチでボールを収めた。これにはスタンドも大興奮の様子で、マウンド上の二番手投手ドルー・スマイリーもグラブを突き上げ、拍手でこのプレーを讃えた。

 捕球した位置は、ほぼレフトの守備範囲と言ってもいいところだったことを考えても、スワンソンがやや追いすぎの場面とも言える。しかし、自信があったのだろう。彼らは2人とも2022、2023の2年連続でゴールドグラブ賞を受賞している名手なのだ。

 2人は交錯寸前でヒヤヒヤしそうなものだが、ハップは涼しい顔でフライキャッチ。ちょうど同日、ほぼ同時刻で行われたドジャースvsパドレスで大谷翔平が日米通算1000本安打を放った一撃と酷似している。大谷のシーンではヒットとなったが、一方でカブスが誇るゴールドグラバーはまるで魔法のようなファインプレーを容易くやってのけた。

 実は、カブスにはもう一人、セカンドのニコ・ホーナーも昨季、自身初のゴールドグラブ賞を受賞。鈴木のチームメートは守備の名手がそろっているだけに、今季加入した今永昇太投手も安心して投げることができそうだ。あとは打線の出来が重要となるが、この試合はマリナーズの後塵を拝して、敵地で2−4の敗戦を喫した。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)