【MLB】ドジャース 6‐2 ナショナルズ(4月16日・日本時間17日/ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手がナショナルズ戦に「2番・DH」でスタメン出場し、5打数2安打をマークした。この試合大谷は再三のチャンスで凡退しフラストレーションの残るシーンも多かったが、最後に回ってきた第5打席で激走を見せ内野安打をもぎとる。

【映像】激走内野安打に一塁コーチ“ニコリ”の瞬間

 試合の大勢は決した場面だったが、ここで集中を切らすことなく結果を出すのが重要だということをわかっているのが常勝軍団たるゆえん。一塁コーチも笑顔で大谷とタッチを交わし喜び合っていた。

 ドジャース4点リードの8回、2死一塁で大谷が5打席目を迎えた。大谷はナショナルズ3番手レイニーの5球目、アウトコース高めのストレートを左方向へ。野手のいないところを狙ったようなゴロに相手サードが懸命に前進し捕球したものの、全力疾走を見せた大谷の俊足に一塁へ送球することができず、その間に大谷は一塁を駆け抜けた。

 激走でもぎ取った意地の内野安打に、大谷は少し固めの表情でDBZポーズを披露すると、一塁側コーチとグータッチ。満面の笑みで喜ぶコーチにつられてか、大谷の表情にもようやく笑顔が見られた。

 この試合で解説を務めた元メジャーリーガーの西岡剛氏は大谷の状態について言及。状態が悪いとインコースばかり意識するため、今のような外角高めは空振りしてしまうが、しっかり捉えていることから状態は悪くないと分析。「みなさんが期待するようなバッティングではなかったかもしれないが、こういう1本がシーズンを通して年間何本あるかどうかで、打率が3割に乗ってくる」と評価した。同じく解説を務めた真中満氏も「4打数1安打では打率2割5分ですけど、5打数2安打だと4割。ぜんぜん違うんです、この1本って」と同意した。

 これで大谷は今季9度目となるマルチ安打をマーク。打率も.341としている。日本人メジャーリーガー単独トップとなる176号はこの日も出なかったが、最後に価値あるヒットを見せた。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)