【MLB】ブルージェイズ1−3ドジャース（4月28日・日本時間29日／トロント）

　ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、4打数無安打で3試合ぶりのノーヒットに終わった。日米の大谷ファンから大きなため息が漏れたのは、2点差を追う8回無死二、三塁の絶好機。高めのボール球に手を出しセカンドフライに倒れると、「あの球、なんで狙うかな」「もったいなかった」と悔やむ声が殺到した。

【映像】ファンため息…大谷が悪球に手を出した瞬間

　積極的に振りに行く大谷だが、これが強引さにもつながることがある。今回は後者になってしまった。1回の第1打席には、本拠地ドジャースタジアムであればホームランだったという特大フライを打つなど、相変わらずのパワーを見せたが、第2打席は詰まった当たりのセカンドライナー。第3打席は相手投手に内角低めぎりぎりを突かれて見逃し三振に倒れ、思わず不満そうに首を振る場面があった。

　3打席凡退して迎えた7回は、1-3と2点を追う場面。後ろには6回に追撃のソロアーチを放っているフリーマンも控えているだけに、最低でも犠牲フライで1点返したいというのがベンチの思惑だったろう。ただ大谷は1球目、内角高めぎりぎりのストレートを振りに出てファウルとすると、2球目も速球に負けないようにとフルスイング。しかし初球より高く外れたボール球だったこともありジャストミートとはならず、打球は高く舞い上がりはしたものの、平凡なセカンドフライに倒れていた。

　これで大谷の今季の得点圏打率は.176まで低下。チャンスのシーンでボール球に手を出し過ぎてしまうところは、ロバーツ監督からも以前から指摘されていた“悪いクセ”。試合後もロバーツ監督からは「ミスをした」というコメントが出た。ファンからも「無理矢理行き過ぎやろそのハイボール」「打ち急いでセカンドフライはきつい」「ドジャースはエンゼルスじゃないんだから」と焦りは禁物というコメントのほか「こんな日もある」「大谷選手に休養必要」と、開幕から30戦連続でスタメン出場している大谷に向けて、リフレッシュを求める意見もあった。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）