【CL】レアル・マドリード 2−1 バイエルン (5月9日/サンティアゴ・ベルナベウ)                                    

【映像】選手監督がブチギレた“疑惑”のシーン

 バイエルンにとっては後味が悪いシーンとなってしまった。オフサイドを巡る微妙な状況だったにも関わらず、OFRが行われなかったことから怒りが爆発。ファンも「チェックないの?」「これオフサイドか?」と不思議に思うシーンとなった。

 注目のシーンはバイエルンが1-2と1点を追いかける後半アディショナルタイムだった。中盤の浅い位置から前線に蹴り込まれたロングボールに反応したのは、モロッコ代表DFヌサイル・マズラウィとオランダ代表DFマタイス・デ・リフト。その直前でフランス代表DFフェルラン・メンディがヘディングでクリアすると、こぼれ球を回収したドイツ代表FWトーマス・ミュラーを経由して、最後はデ・リフトが捩じ込んだ。

 しかしミュラーがボールを触る前にレフェリーはオフサイドと判定。すでにホイッスルが鳴らされていたが、ネットを揺らしたバイエルンの選手たちは納得がいかず。ミュラーは鬼の形相でレフェリーにアピールし、ベンチに下がっていたハリー・ケインも両手を広げて不満を示す。トーマス・トゥヘル監督も副審を指差して何やら言葉を発するなど、大荒れの状況となった。

 リプレイで確認してみると、前線へのロングボールの際にデ・リフトはオフサイドポジションにいた。しかし最終的にボールに関与したマズラウィの位置はかなり微妙なもので、ABEMAのコメント欄でも「これは出てないんじゃない?」「あれ?オンサイドじゃね?」「いやこれオフサイドないぞ」と言ったコメントが多く見られた。

 おそらくこの間にVARとの交信は行われていたはずだが、より詳細なOFRは行われず。するとファンからも「テクノロジーこないの?」「ちゃんと検証した方がいいぞ」「これはかなり微妙な判定やなー」といった声が上がった。

 解説を務めた安永聡太郎氏は「確かに競り合ったマズラウィに関しては、ギリギリでオフサイドはなかったと思います」との見方を示した。一方で「結果、ゴールは入りましたけどマドリーの方はプレーをやめていた」と指摘。主審の判定によって大きく結果が変わってしまったシーンとなった。

 結局このゴールが認められなかったバイエルンは1-2の逆転負け。2012-2013シーズン以来となるドルトムントとのデアクラシカー決勝を期待する声も多かったが、準決勝敗退となった。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)