【WWE】SMACKDOWN(5月17日・日本時間18日/ジャクソンビル) 

 体重123キロ・怪物ヒールの暴挙に、怒りに震える規格外女子レスラーがパイプ椅子を振り上げ制御不能…。初対戦となる全米屈指の好カードが反則裁定で決着する展開と相まって、場内とファンから困惑のリアクションが相次ぐ衝撃のひと幕が話題となっている。

【映像】“狂気の”一撃で巨漢女子KOの瞬間

 WWEで、ナイア・ジャックスとジェイド・カーギルが対戦。ドラフトでの移籍シャッフルを経た新生「SMACKDOWN」注目のカードは、カーギルのブチギレ大暴走による反則負け。快進撃を続けてきた筋肉女子の連勝が思わぬ形でストップとなった。

  123キロ超の巨漢ナイアと筋肉女子カーギル。WWE女子戦線を代表する怪物同士の対決は、ナイアの強烈なエルボーで幕を開けた。カーギルも巨漢をリフトしてマットに叩きつけ対抗、思わぬ攻撃にナイアは場外へ。しかし場外ではナイアがカーギルを軽々とぶん投げ硬い床に叩きつける。

 そんななか「マミー頑張って!」とリングサイドで応援する少女の声。カーギルが駆け寄った先には娘のベイリーちゃんの姿が…。ナイアが「あんたのママはクソよ!」と暴言を吐くと、ベイリーちゃんは「そんなことないわよ!」と口論となる。

 このシーンを目の当たりにしたカーギルは、今までにないブチギレモードでナイアと場外乱闘に。そしてナイアが振り上げたパイプ椅子を寸前で止め、逆にフルスイングで顔面を叩く一撃で反則負けに…。
 
  もともとはナイアが持ち込んだ椅子による理不尽裁定に、ファンからは「え?」「そりゃないぜ」「えっイスで反則?」「なってこった」と騒然。解説の堀江ガンツ氏も「先にイスを持ったのナイアだったのに…」とコメント、会場のジャクソンビルの観客からも「ありえない、ありえない」の大コールが巻き起こった。

 その後も怒りが収まらないカーギルは大暴れしセキュリティ軍団が大量投入され事態の収集に当たったが、セコい陽動作戦がハマって勝ちを拾ったナイアは思惑どおりだったかしたり顔で退場。カーギルにとっては25日(日本時間26日)に開催されるプレミアム・イベント「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」への進出も逃す悔しい敗戦となった。

 全知全能の筋肉女子”ザ・ストーム(嵐の意味)”も娘の前では正気を失ったか、WWEで快進撃を続けてきたカーギルにとっては意外な形での初黒星。それでもカーギルは自らのSNSで「怪物を前に私の娘は堂々と10本の足で立って歯向かってくれた。私の誇りよ!」と娘の勇気に胸を張っていた。

(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)