プロゴルファーを目指しているとき(1999年)に、自身の勉強のため片山晋呉のキャディを務めたという新岡隆三郎さん。その後もプロゴルファーを志望していたが、2006年に再びキャディを頼まれ同年に片山晋呉が賞金王を獲得。これを契機に本格的にプロキャディの道へ進むこととなった。現在は岩田寛と上田桃子のキャディを務めており、これまでも数多くの選手のバッグを担ぎ、優勝の喜びを分かち合ってきた。


「キャディの仕事は多岐に渡ります。練習ラウンドでコースを把握し戦略を立てたり、試合ではグリーンの芝や風向きなどを読んで選手にアドバイスします」
 
細部までコースチェックを行い、気づいた点はヤーデージブックに書き込むなど、下準備に余念がない。また、練習場や練習ラウンドでは、選手のスイングやボール軌道を常に注視してコンディションのチェックも行っている。その間に選手のクラブを拭くなど、道具を万全な状態に維持することもキャディの仕事だという。
 
「なかでも一番重要なのは、選手の気持ちを良い状態に保つことです。そのため調子が悪いときは、殻に閉じこもらないように積極的に話しかけます。そのうえで、好不調に関わらず常に冷静に会話します。キャディが感情に流されると選手が不安になりますから」
 
どんな状況下でも精神的な支柱になれることが、プロキャディに求められる最大の素養なのかもしれない。
 
そんなプロキャディの年収をさまざまな年収について解説しているポータルサイト「平均年収.JP」で調べたところ、480〜1,000万円以上だった。プロキャディの収入は1試合10万円ほどが相場。またそれぞれの契約により変動するが、予選通過なら獲得賞金の約5%、10位以内なら約7%、優勝すれば約10%が支払われるのが相場だ。
 
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