<マスターズ 最終日◇14日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>

第3ラウンドでマスターズでの自己ワーストとなる「82」を叩いたタイガー・ウッズ(米国)は、最終日も「77」と苦戦。トータル16オーバーで、決勝進出者の最下位となる60位という結果に終わったが、「いい一週間だった。ひさしぶりのフル参戦で、木曜日と金曜日はいい戦いができたと思う」と4日間を走リ抜き、満足そうな表情も浮かべた。


インフルエンザで途中棄権した2月の米国男子ツアー「ジェネシス招待」以来となる試合で、結果的に下位に沈むことになっても、最後まで主役のひとりだった。“サンデーレッド”で戦う姿を披露するのは、公式戦では昨年2月の「ジェネシス招待」以来のこと。スタートから多くのパトロンが大きな拍手と歓声を送り、必死にプレーで応えようとした。

週末こそ苦しいプレーが続いたが、予選ラウンドは「73」、「72」を並べ、連続予選通過記録(出場試合)を歴代単独1位となる『24』に伸ばした。2021年の自動車事故以降は満身創痍の状態が続く。だが「ここはよく知っているコースで、プレーの仕方も分かってる。ここに戻ってくるのはいつもうれしい」と、「人生の一部」とまで言うオーガスタでのプレーを楽しんだ。

「風がショットや、パッティングに与えた影響は大きかったと思う。残念なことに、何度も体勢を崩してしまった」。困難を感じる場面もあったが、1年前は足底筋膜炎を再発し最終日スタート前に棄権。その後、再手術を受けたことを考えると大きな4日間にもなった。

最終日に「66」を出したトム・キム(韓国)を引き合いに出し、「きょうはトムのようなプレーが自分にもできると思っていたけど、残念ながらそれを出せなかった」と悔しがりもしたが、来年もここで優勝するための準備を進めていく。

次戦は5月16日に開幕するメジャー大会「全米プロ」(米ケンタッキー州・バルハラGC)への出場を予定。6着目のグリーンジャケットを手にすることはできなかったが、次は5度目となる“プロNo.1”の肩書を狙いにいく。


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