<RKB×三井松島レディス 事前情報◇9日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6305ヤード・パー72>

2017年、18年大会と連覇を達成している鈴木愛。本日5月9日は誕生日ということで、報道陣から拍手とともに会見場に迎えられ、終始和やかな”キャッチボール”が続いた。


「なんの拍手かと思った(笑)」。まるで自分の誕生日を忘れてしまったかのような表情で登場。節目の30歳を迎えたが「まだ結婚したくないかなぁ〜」と、結婚願望は薄めといったところか。バースデー初日となったプロアマでのラウンドは「めちゃくちゃショットが良かった」とほぼ満点に近いプレーができたようで、「先週はめちゃくちゃ曲がってたけど、修正ができた」と50位タイで終えたメジャー初戦からショット復調の兆しが見えている。

その要因はインパクト前後のヘッド軌道“クラブパス”にあった。「インから入りすぎていた。あと、フェースがインパクトにかけて被って入っていたので、左に出ることがあった。それを無くすために少し外から入れて、フェードっぽく打って修正をした。これぐらいにショットが打てていれば、チャンスメークはできるかな」と和白攻略へ自信をのぞかせる。

あとはグリーン上の勝負だが、パッティングのバロメーターとなる切り返しのテンポにも“吉兆”が現れた。「先週は(パターは)センターシャフトタイプを使っていたんですけど、状態が良くなってきて、センターだと切り返しが合わなくなった。いつも状態がいい時はアンサータイプ(エースパター)が切り返しが合ってくるんですけど、『今が変え時』だなと思って、きのうからアンサーを入れた」。好調な状態とかみ合うエースパターをバッグイン。バースデーウィークに優勝する準備は整った。

今季第2戦の「明治安田生命レディス」で完全優勝を飾った。かねて「全米女子オープンにどうしても出たい」と力強く口にしていたが、世界ランキング75位以内に入り出場権を獲得してみせた。ただ、国内女子ツアーの年間女王争いを考えると、うかうかしていられない。

「全米から帰ってきたら時差とかもありますし、休める時に休みたい。この3日間大会で勝って、多くのポイントを貯めたい」。3日間で行われる今大会は4日間に比べて体力の消耗も少ない。“省エネV”で多くのポイントを積み上げたいところ。

全米の出場権を獲得し、次なる目標の「年間3勝」まであと1つ。ショット、パットともに好調の兆しが見える鈴木が、得意の和白コースでその目標も達成しそうだ。(文・齊藤啓介)


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