<ミズホ・アメリカズオープン 2日目◇17日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

勝みなみが体調不良を理由に17番プレー中に棄権した。理由は腹痛。「朝から違和感があった。回っていてまた途中に違和感。大事をとって棄権したら、いま本格的にお腹が痛くなってきました。気持ち悪くはないけれど、ギューっていう感じがする」。コースからカートで引き上げ、クラブハウスで自身の体調について説明した。


今大会では初日から棄権者が続出している。3位タイにつけている西郷真央はウェイティング1番手から繰り上がり“滑り込み”で出場。そのキャロライン・マッソン(ドイツ)は『体調不良』によりスタート前に棄権した。同じく2番手につけていたイ・ソミ(韓国)もマヤ・スターク(スウェーデン)の『体調不良』により出場権を得た。

2週連続優勝&大会連覇のかかっていたローズ・チャン(米国)は初日の最初の3ホールをプレーして棄権。2日目になればイン・ルオニン(中国)がプレー開始前に棄権。キム・アリム、ユ・ヘラン、ジョン・ジウォン(いずれも韓国)、ポーラ・クリーマー(米国)はティオフしたが、18ホールを回り切ることができなかった。

異常事態ともいえる棄権者の続出。原因は体調不良と説明されているが、コースでは“食中毒のようなもの”であるとウワサされている。勝は試合期間中は生モノなどを取らず、食事には気を遣っているが、腹痛を理由にプレーをやめざるを得なかった。ローズも自身のインスタグラムで「タイトル防衛を楽しみにしていたけれど、この12時間はひどい腸の痛みに悩まされた」とコメントを発表している。

さらに、勝はアリム、ジウォンと同組でプレーしていた。10番からスタートして12番でアリムが棄権すると、ジウォンも突如腹痛を訴えて棄権。キャリングボードからひとりずつ名前が外されていったなか勝はひとりでプレーを続行していたが棄権。3人全員が棄権するという“珍事”にもなった。

初日は日米ワースト「83」を叩き最下位に沈んだが、この日はショットが復調傾向に。ティショットではフェアウェイをヒット、そしてグリーンに乗せてバーディパットを打つ、といった流れを生み出せていただけに、18ホールを回り切れなかったことがもったいない。仕方のないことではあるものの、次戦に向けて体調を整えて、調整のオフを過ごしたい。

リバティ・ナショナルGCを巡る体調不良のウワサ。勝らの回復、そして週末の決勝ラウンドで選手が元気に戦うことを願いたい。(文・笠井あかり)


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