<全米プロゴルフ選手権 2日目◇17日◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609ヤード・パー71>

日本のエースが圧巻のゴルフを見せた。1アンダー・47位タイから出た2日目は、7バーディ・1ボギーの「65」をマーク。トータル7アンダー・暫定11位タイに浮上。一気に上位争いに加わった。


心配されている背中痛の影響か、出だしからショットが右に流れるシーンが目立った。それでもしぶとくパーセーブを重ね、3番パー5で初バーディ。7番パー5では2オンを狙った2打目が右に大きく出てギャラリー方向へ。ラフからの3打目も寄らずに5メートルを残したが、これを決めてバーディ。続く8番パー3では今度はピンそばにティショットを着弾させ、楽々バーディを奪取した。

3つ伸ばして折り返した10番パー5では、2オンに成功するもイーグルトライは18メートル。これを3メートルショートさせたが、またしてもバーディパットをカップに沈めた。12番ではセカンドをミスするも手前ラフから今季、松山の代名詞とも言えるチップインバーディで観客を沸かせた。

スコアを快調に伸ばした松山だが、ラウンド中は終始険しい表情を浮かべていた。実は、関係者によるとこの日は熱があって体調が思わしくなかったという。その中での圧巻プレーで、上位を追った。

難易度の高い246ヤードの14番パー3こそボギーとしたが、15番でバウンスバック。最終18番パー5でも2オンに成功しバーディ締め。ホールアウト後は好スコアの余韻を残し、大事をとってそのままコースをあとにした。

早朝から交通死亡事故やスコッティ・シェフラー(米国)の逮捕と異例の2日目は、日没順延。全選手が終わっていないなかで、「65」はこの日のベストスコアタイ。体調面の不安はあるものの、メジャー2勝目へエンジンがかかってきたのは間違いない。


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