訪れるべき場所がまだまだ尽きない京都の街の魅力を紹介する特集「」。今年も、ひとり、京都を歩くなら話を聞いておきたい人がいます。創刊から10年以上にわたり本誌連載「&Kyoto」を担当し、「京都さんぽ部」部長として街の旬なエリアやスポットを紹介してきた、現地在住ライター、コーディネーターの大和まこさんです。本誌の企画「ひとりで過ごす京都、10のこと」のテーマに合わせて、私的にすすめたいスポットを教えてくれました。

シャーレの下には二次元コードが潜んでおり、気になる茶葉の情報が手に入る。

感性で茶葉を選ぶ 『セブンティープラス』。

 今や中国茶は日々の茶の選択肢のひとつ。一方で日本茶は、シングルオリジンの茶葉を煎を重ねて味わうことも増えた。茶葉も淹れ方も多様化する現在に、『セブンティープラス』は初心者から上級者まで、等しく心くすぐられる茶葉専門店だ。緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶と発酵度合いの異なる茶葉が、国も産地も値段も問わず、発酵度合い順に並べられる様子は圧巻。なかには希少な阿波晩茶などもある。店名の由来は6種の茶葉に花茶など茶外茶を含めた7種を扱うことから。広い茶の世界の扉を開けてくれる存在だ。

京都市下京区綾小路通富小路東入ル塩屋町73‒1 075‒708‒7199 11時〜19時 無休 営業の詳細はInstagramで。


「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram()で発信している。

&Premium No. 124 Kyoto Solo Trip / やっぱり、ひとりでも京都。

京都の街を巡り歩くとき、なぜこんなにも心が浮き立つのでしょうか。風情ある神社仏閣や庭、精緻な工芸品を扱う店や美しい佇まいの町家に出合ったかと思えば、そのすぐそばには個性的なコーヒーショップや書店、ギャラリーや生活道具の新店が。長い歴史の中で脈々と息づいてきた伝統と、新しいカルチャー、そして〝ふだんの表情〞を、さらりと共存させる街、京都。今号は、ひとりでも楽しめる京都、そして、ひとりだからこそさらに楽しい京都を案内します。

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