着ている自分を眺めるたびに、うれしくなる服。

広く愛されるスタンダードなアイテムを揃えるだけでは、頼りになるワードローブは完成しない。そのことを教えてくれたのが〈タオ〉の服。少し気分をあげたいときにはいつもこのブランドのものを手に取っているから、クローゼットに収める日々の定番服のなかには、自分らしさを表現できる装飾的なアイテムが必要なのだと気付いた。このニットカーディガンも、可憐でカラフルな刺繍と大胆に透かした編み込みで、花が全体にちりばめられた一着。惚れ惚れするディテールを愛で、鏡や窓に映る自分を眺めてはうれしくなる。カーディガン¥115,500、シャツ¥19,800(ともにタオ/コム デ ギャルソン 03−3486−7611) その他スタイリスト私物

fashion direction : Mitsuru Kurosawa photo : Kohei Yamamoto hair & make-up : Ryoki Shimonagata model : Hiromi Ando (mille management)

※この記事は、No.125 2024年5月号に掲載されたものです。