ブリヂストンレディス第3日

 女子ゴルフの国内ツアー・ブリヂストンレディスは18日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C(6731ヤード、パー72)で第3日が行われた。3位で出たツアー通算1勝の25歳・河本結(RICOH)は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算11アンダーで単独首位に浮上した。2022年10月以来の最終日最終組。手応えを得たパットとショットを武器に自分のゴルフを貫く。1打差の2位に竹田麗央(りお・ヤマエグループHD)、3位に通算8アンダーの山下美夢有(加賀電子)がつけた。

 計画通りのゴルフで浮上した。1番をパーセーブし迎えた2番パー5。河本は219ヤードから2オンに成功すると、ギャラリーの歓声に笑顔でガッツポーズした。10メートルを2パットでこの日初のバーディー。4番でも6メートルのパットを沈めてバーディーを奪い、後半も2つ伸ばした。取材に対し「上手くマネジメントできた。真っすぐに近いラインのパットを決められたことがよかった」と振り返った。

 今季は11戦中トップ10が5度と好調。要因にはパットの成長がある。大会前の時点で、今季の1ラウンド当たりの平均パット数は28.7で全体8位。65位だった昨年の30.0から飛躍した。

「2年前くらいからパッティングを習い始めてやっと実を結んできている。100パーセントではないけど、徐々にできるようになっている」と胸を張る。パットの状態はゴルフマネジメントにも影響。「パットの調子が良ければ、ロングパットを打つ戦略も立てられる。自分の組み立てたゴルフができるようになった」。磨いたメンタルコントロールで「イメージができるようになった」と話すショットと合わせて好調を後押ししている。

 渋野日向子、畑岡奈紗、小祝さくららと同じ1998年度生まれの黄金世代。2019年3月アクサレディス以来、5年ぶりの優勝に期待がかかる。最終日は2年連続年間女王の山下、今季初優勝から2週連続優勝を果たした竹田と同組。「今のJLPGAを盛り上げている2人と回れることが楽しみ。ギャラリーさんが多いのは嬉しいので幸せを噛みしめながらやりたい」。22年10月以来となる最終日最終組でも自分のゴルフを貫く。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)