24日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、一時、前日の終値よりも700円超上昇して3万8300円台をつけた。3万8千円台を回復するのは4営業日ぶりとなる。前日の米ニューヨーク株式市場で、主要な指数がそろって上昇した流れを引き継いだ。

 前日の米国市場は、米ゼネラル・モーターズ(GM)や音楽配信サービスのスポティファイといった企業で、市場の予想を上回る好決算が相次いだ。主要企業でつくるダウ工業株平均は263ドル(0.68%)高の3万8503ドルで取引を終えた。

 この流れを受け、東京市場でも取引開始から買いが優勢となった。東京エレクトロン、アドバンテストといった半導体関連株を中心に幅広い銘柄が買われている。懸念が強まっていた中東情勢が比較的、落ち着いていることも、投資家心理の支えとなっている。

また、24日午前の東京外国為替市場の対ドル円相場は1ドル=154円80銭前後で推移している。歴史的な円安水準が続いているが、財務省と日本銀行による為替介入に対する警戒感もあり、小幅な値動きとなっている。(柴田秀並)