23日午前11時40分ごろ、京都市東山区清水3丁目の産寧坂で倒木があり、男性が下敷きになった。京都府警東山署によると、救出された男性は出血しているものの意識はあり、命に別条はないという。

 近くの土産物店の女性店員(49)は「店先で客の対応をしている際にゆっくりと倒れていく木を見た。気付いたらバサッという音がした」と話した。下敷きになった男性を近くにいた人たちが助け出したという。花が咲いた時には写真を撮る観光客が列をなすほど人気の木だったといい、「観光客がけがすることが起きてショックです」。

 産寧坂は清水寺の近くにあり、国内外から多くの人が訪れる京都でも有数の観光地。近くの漬物店の女性店員(65)は「産寧坂と言えばこの桜だった。倒れて失ったことは残念だ」と話した。(茶井祐輝、西崎啓太朗、武井風花)