東京都港区は23日、区立幼稚園の全12園に英語を母国語とするネイティブ教師を週3日派遣すると発表した。区によると、都内初の取り組みという。

 5月から本格的に始める予定。ネイティブ教師が週3日(各6時間)幼稚園を訪れ、英語を使って、一緒に遊んだり体を動かしたりして子どもたちと交流するという。

 事業費は約3096万円。2022、23年度に2園で試験的に導入したところ、子どもたちが積極的にネイティブ教師と関わろうとする姿勢が見られたという。

 区では今年度から全区立中学校でシンガポールへの修学旅行を実施するなど国際教育に力を入れる。武井雅昭区長はこの日の会見で、「小中学校の前段階として、幼児期での国際意識の芽生えを支援し、国際理解教育の促進につなげたい」と話した。(滝沢貴大)