放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」の主人公のモデルとされる故・三淵嘉子さんらとともに日本初の女性弁護士となった1人で、鳥取で活躍した中田正子さん(1910〜2002)を紹介する展覧会「日本初の女性弁護士 中田正子」が、鳥取市青谷町青谷の市あおや郷土館で20日に始まる。5月19日まで。

 中田さんは東京生まれ。33年、女性に弁護士資格が認められていなかった弁護士法が改正され、門戸が開かれた。明治大学専門部女子部から法学部に進学した中田さんは38年、大学同窓の三淵さん、故・久米愛さんとともに高等文官司法科試験(現・司法試験)に合格。弁護士試補修習を終え試補試験にも合格した40年、日本初の女性弁護士となった。

 展覧会では、中田さんが法廷で着た弁護士の法服や弁護士試補の合格証書などのほか、鳥取市の自宅兼法律事務所の書斎を再現した展示もある。20日午前10時からは、ギャラリートークがあり、学芸員が展示解説をする。参加無料。予約不要。

 開館は午前9時〜午後5時(22日、5月7、13日休館)。観覧無料。問い合わせは、同館(0857・85・2351)へ。(高橋孝二)