NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者・牧野富太郎(1862〜1957)の生誕祭に向け、草花でつくった「バースデーケーキ」が19日、故郷・高知県佐川町の牧野公園にお目見えした。誕生日の24日まで披露される。

 直径1.8メートルの台座に、円形に並べた竹筒を2段組み、花が黄色いキンポウゲ、紫のアヤメ、白のコンロンソウなど野の草花で飾った。参加した元小学校教員、山岡進さん(74)は「植物がないと人は生きられないという博士の自然観を大切にしたい」。

 20日から牧野公園と周辺で「牧野富太郎博士生誕祭」が始まる。20、21両日は飲食の出店や山野草の苗の販売、コケ玉作りのワークショップ、音楽イベントなどがある。問い合わせは実行委(0889・20・9500)。

 「らんまん」が放送された昨年度の町中心部の観光客は約18万7千人で、前年より約6倍増えた。(亀岡龍太)