「こどもの日」の5日、福岡市中央区で小中学生向けの将棋イベント「QTnet将棋Day2024」があった。約450人の親子連れが会場の電気ビル共創館を訪れ、プロ棋士との交流を楽しんだり、九つのクラスに分かれてトーナメントで対局する「こども将棋名人戦」に挑んだりした。

 福岡市出身の佐藤天彦九段や、渡辺明九段らトップ棋士4人による公開対局でイベントはスタート。プロならではの妙手に、訪れた人たちは真剣な表情で見入っていた。対局後には来場した棋士・女流棋士のサインが当たる抽選会も開かれ、当選した子どもたちは笑顔で色紙を受け取った。

 渡辺九段のサインを手に入れた福岡市西区の小学6年生、飯塚紗英さん(11)は初段のクラスに出場。2戦目で敗れ、「優勝をめざしていたから悔しい。これからも将棋の勉強をしっかりして頑張りたい」と話した。(岩崎生之助)